フィリップス,新型コロナウイルス感染症対応の人工呼吸器「E30システム」5月中に数千台規模で日本導入へ(5月1日承認取得)

2020-5-3

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)

フィリップス・ジャパン


人工呼吸器「E30システム」

(株)フィリップス・ジャパン(以下 フィリップス)では,新型コロナウイルス感染症拡大への対応として,トリプル・デューティー・オブ・ケアと名付けた3つの義務,1. 常にお客様の重要なニーズを満たすこと,2. 当社従業員の健康と安全を守ること,3. 事業の継続性,を確保することを定め,それらの義務を果たすためにグローバル対策チームと地域対策チームを立ち上げ,迅速な連携に努めていいる。

世界各地で人工呼吸器の需要が急激に増加し,日本国内においても患者に必要な数の人工呼吸器の確保が喫緊の課題となる中,フィリップスは新型コロナウイルス(COVID-19)対応の二相式気道陽圧ユニット「E30システム」を開発し,5月1日に日本での承認を取得した。これにより「E30システム」の日本導入が決定した。

「E30システム」は,厚生労働省および独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)において非常事態への対策として,薬事承認手続きを優先的に,極めて迅速に対応した結果,米国内で2020年4月14日に販売を開始し,その後約2週間での日本国内の承認取得となった。

フィリップスは日本国内の呼吸器疾患サポート領域におけるリーディングカンパニーとして,日本政府との連携により,すでに既存の人工呼吸器を数千台規模で準備対応にあたってきた。これに加えて,既存の人工呼吸器は新型コロナウイルス対応のため週4,000台規模(2020年7月以降)まで増産を進めているのに対し,「E30システム」は,パートナー企業との連携により人工呼吸器の製造ラインを拡大した結果,週15,000台の製造が可能となったため,現在の人工呼吸器不足の解消に向けてさらに貢献することができる。感染拡大となっている欧州においてもいくつかの国で販売許可を取得し,すでに数万台規模の導入を決定している。

日本においては,5月の連休明けから初期ロットとして数千台規模の導入を開始する。その後は,各関係機関と調整のうえ,状況を見ながら順次導入を計画していく。

●「E30 システム」の概要

IPPV(侵襲的陽圧換気)対応
新型コロナウイルス(COVID-19)に必要とされているIPPVの他,NPPV(非侵襲的陽圧換気)としても使用可能。気管挿管の他,フルフェイスマスクやヘルメット型マスクなど,様々なインターフェイスへの接続が可能となっており,様々な患者に対応が可能。

バクテリアフィルタ対応
バクテリアフィルタを本装置の空気取り入れ口に接続が可能なため,空気が汚染された環境で使用する場合も,器械内部の汚染を防ぐことが可能。

最大60LPMの酸素添加
本装置は,最大60LPMまでの酸素添加に対応しているため,高い酸素濃度の供給が可能になる。

院内や院内に準ずる患者受け入れ施設での使用が可能
院内のみならず,軽症患者を受け入れている施設などでの使用も可能。

シンプルな操作性
軽量・小型かつ,シンプルなセットアップが可能なため,医療従事者の負担を軽減する。視覚的なモニター表示のため,新しい人工呼吸器でありながら直感的に操作が可能。

仕様

仕様

 

薬事承認事項

薬事承認事項

 

●問い合わせ先
(株)フィリップス・ジャパン
ブランドコミュニケーション部
TEL 03-3740-5896
www.philips.co.jp/healthcare

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