スカイシーファーマとコニカミノルタプレシジョンメディシンジャパンが契約を締結

2020-7-6

コニカミノルタ


(株)スカイシーファーマ(以下,スカイシーファーマ)とコニカミノルタプレシジョンメディシンジャパン(株)(以下,コニカミノルタ)はコニカミノルタが有するSPFS(Surface Plasmon field-enhanced Fluorescence Spectroscopy)技術を用いたオキシトシン免疫測定法キットの開発検討について委受託契約を締結した。

スカイシーファーマでは自閉スペクトラム症(以後,ASD)治療薬の研究開発を進めている。ASDは生体内ホルモンであるオキシトシンが大きく関与しているとされ,論文も多く出されている。しかし,生体内オキシトシンの量は微量であることから十分に定量できる測定法がなくASD治療薬の研究開発においてオキシトシンの生体内の量と治療薬の効果の関係を評価できないことが妨げになっている。
そこで,同社では生体内の少量のオキシトシンを定量的に測定するために抗オキシトシンモノクローナル抗体の作製を行い,免疫測定法キットの製造を検討しているが,より高感度の分析技術を必要としていた。
一方,コニカミノルタが保有するSPFS技術は,表面プラズモン共鳴を利用した技術により生体内の微量成分を高感度に検出することが可能である。SPFS技術を用いることで少量の生体内オキシトシンの測定が理論的に可能であることがわかったため,スカイシーファーマとコニカミノルタは連携しSPFS技術を活用したオキシトシン免疫測定法キットの開発検討に着手することとした。

今後,この免疫測定法キットが実用化された場合,健常人及びASD患者から取得した検体を用いて疫学的研究を進めていく。生体内オキシトシンの量と治療薬の効果の関係が明確になれば,スカイシーファーマが進めている新規ASD治療薬,SSP-16-46601およびSSP-16-46603の研究開発において基礎的データの取得が可能になり,研究開発のスピード化が図れると考えている。

※ SPFS(Surface Plasmon field-enhanced Fluorescence Spectroscopy)技術
SPFS技術は従来技術と異なり,タンパク・糖鎖・核酸・細胞外小胞等の種々なバイオマーカーの検出が可能な免疫測定法。更に,全血・血漿/血清・脳脊髄液・尿・組織ホモジネート等幅広いサンプルに対応する。

●主な特徴

低アフィニティ
局在増強励起により励起エリアを限定できるため,洗浄レス,弱洗浄B/F分離が可能

ダイナミックレンジ
3D高密度抗体固相技術と高いS/Nにより極低濃度域から高濃度域までの検出を実現

高感度
極微弱蛍光検出技術と独自ブロッキング技術によりバックグラウンドノイズを低減

主な特徴

 

●問い合わせ先
(株)スカイシーファーマ
研究開発事業部
TEL 011-299-6595
info@skyseapharma.com
http://www.skyseapharma.com/

コニカミノルタプレシジョンメディシンジャパン(株)
ファーマ・サービス事業部
ps_bd@gcp.konicaminolta.com
https://www.konicaminolta.com/jp-ja/precision-medicine/

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