ITEM2015 AZE 取材速報
ワークステーションの最新機能に加え,被ばく線量最適化ソリューションなど新分野の製品を紹介


2015-4-18

AZE


AZEブース

AZEブース

AZEは,昨2014年9月よりキヤノンマーケティンジャパン(キヤノンMJ)グループとなったことから,ITEM2015ではキヤノンMJとキヤノンライフケアソリューションズとの共同出展となり,キヤノンブースの一角に黒を基調としたブースを設けた。主力製品である3Dワークステーション「AZE VirtualPlace」とボリュームレジストレーションビューア「AZE Phoenix」の機能やアプリケーションをデモ機を使って来場者に説明するとともに,新しいソリューションとして「被ばく線量最適化ソリューション」をアピールした。

被ばく線量最適化ソリューションの機能の一つである「線量管理支援ツール」(W.I.P.)は,これまでCTDIvolを指標としていたCTの被ばく線量管理において,被検者の実際の体格を基に算出される指標SSDEにも対応することで,特に小児の線量管理をより適切に行うことができる。また,もう一つの機能である「統計的CT画像ノイズ低減機能」(W.I.P.)は,レトロスペクティブに画像のノイズを低減することができ,低線量での撮影や,線量不足の際の再撮影の回避が期待できる。
AZE VirtualPlaceの新機能としては,血流の流速やベクトルを表示する流態解析が可能なMRIの“4D Flow”(W.I.P.)が展示された。血流による血管壁や動脈瘤への負荷を可視化することができ,治療タイミングの検討などに活用できる可能性がある。

このほか,RSNA2014で初めて紹介された“3Dレポーティング”も展示。AZE VirtualPlaceで作製したボリュームイメージを,PDF上で回転やレイヤー表示といった操作をすることができる。また,キヤノンMJが主体となる医用画像クラウドサービス「Medical Image Place」を利用し,読影ビューアにAZE Phoenixを使用した遠隔読影サービスも紹介。すでに昨年から提供を開始しており,今後はAZE VirtualPlaceを従量課金で利用できるようにするなど,より使いやすいサービスとなるような展開を予定している。

SSDEでの線量管理が可能な「線量管理支援ツール」(W.I.P.)

SSDEでの線量管理が可能な「線量管理支援ツール」(W.I.P.)

レトロスペクティブに適用できる「統計的CT画像ノイズ低減機能」(W.I.P.)

レトロスペクティブに適用できる
「統計的CT画像ノイズ低減機能」(W.I.P.)

   
ノイズを低減することでVRやMIPで表示した際に血管が明瞭に描出され,抽出も容易になる。

ノイズを低減することでVRやMIPで表示した際に血管が明瞭に描出され,抽出も容易になる。

腹部大動脈の“4D Flow”(W.I.P.)

腹部大動脈の“4D Flow”(W.I.P.)

   
肝切除の際などに患者説明や手技支援に利用できる“3Dレポーティング”

肝切除の際などに患者説明や手技支援に利用できる
“3Dレポーティング”

Medical Image PlaceとAZE Phoenixを利用した遠隔読影インフラサービス

Medical Image PlaceとAZE Phoenixを利用した
遠隔読影インフラサービス

 

●お問い合わせ先
株式会社AZE
住所:〒100-0005
東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワーN館13F
TEL:03-3212-7721
URL:http://www.aze.co.jp

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