ITEM2019 ドクターネット ブースレポート 
主力の遠隔読影サービス「Tele-RAD」「Virtual-RAD」に加え,次世代の新サービスや画像診断をアシストする人工知能エンジンプラットフォーム「AI-RAD」を,デモ画面を交えて紹介


2019-4-23


ドクターネットブース

ドクターネットブース

1995年の設立以降,遠隔画像診断事業の草分け的存在として業績を上げているドクターネット。今回の展示では,同社が手がける遠隔画像診断支援サービス「Tele-RAD」やクラウド型遠隔読影ASPサービス「Virtual-RAD」を改めてPRしたほか,東京大学との共同開発研究が開始された人工知能(AI)エンジンプラットフォーム「AI-RAD」を,デモンストレーションを交えて展示した。さらに,次世代の新たなサービスとして,「乳腺トモシンセシス遠隔読影サービス」や,操作の双方向性と確かな情報セキュリティが特長の「遠隔カンファレンスシステム」を紹介した。

●放射線診断専門医約680名が読影医として登録する遠隔画像診断支援サービス「Tele-RAD」

同社の主力サービスである遠隔画像診断支援サービス「Tele-RAD」は,医療機関からの画像診断依頼と同社が契約した読影医をマッチングするシステム。同社は,約680名が登録する国内最大の放射線診断専門医プラットフォームを持ち,サブスペシャリティに特化したレポート作成が可能なことが強みとなっている。契約施設数は年々増加し,現在約670施設。読影を依頼された画像は,同社のオペレーションセンターでサブスペシャリティごとにマッチングを行い,読影医に割り振られる。作成されたレポートは,社内の査読センターがチェックを行い,必要に応じて再読影を依頼するなど,厳重な品質管理体制がとられている。また,夜間・日曜祝日でも1時間以内にレポート返却するオプションサービスを組み合わせることで,24時間365日の対応が可能となっている。同社では,モダリティの精度が向上し,1件あたりの読影時間が増加していることが放射線診断専門医の不足に拍車をかけているとして,今後も,契約施設の獲得とともに,契約読影医の増加にも力を入れていく予定だ。

ドクターネットの画像診断支援サービス

ドクターネットの画像診断支援サービス

 

遠隔画像診断支援サービス「Tele-RAD」

遠隔画像診断支援サービス「Tele-RAD」

 

遠隔読影の依頼画面(Tele-RAD,Virtual-RADで共通)。依頼情報・コメントなどを入力し,依頼先を選んで送信する。

遠隔読影の依頼画面(Tele-RAD,Virtual-RADで共通)。依頼情報・コメントなどを入力し,依頼先を選んで送信する。

 

●医療機関と読影医をクラウドでつなぐ遠隔読影ASPサービス「Virtual-RAD」

クラウド型遠隔読影ASPサービス「Virtual-RAD」は,Tele-RADとは異なり,遠隔画像診断のプラットフォームを提供するサービス。クラウドに登録された画像を,指定の読影医が読影,レポート返信を行うもので,インターネットにつながっていれば,時間や場所を問わず読影が可能となる。医療機関にとっては,サーバの購入が不要で,導入時のコスト軽減できるほか,読影端末に患者データの送信が不要で,セキュリティ面でも安心できる点がメリットとなる。現在,約310施設が契約している。読影医不在時には,同社の契約読影医に依頼することも可能だ(Tele-RAD利用)。

クラウド型遠隔読影ASPサービス「Virtual-RAD」

クラウド型遠隔読影ASPサービス「Virtual-RAD」

 

●画像診断を支援する人工知能エンジンプラットフォーム「AI-RAD」

現在,同社のAI-RADラボは,画像診断を支援する人工知能(AI)エンジンプラットフォーム「AI-RAD」の開発に取り組んでいる。最終的には,さまざまな研究者・開発者が部位・モダリティごとに開発したAIエンジンを,AI-RADに搭載。医療機関や放射線科医は,複数のAIエンジンを統一されたユーザーインターフェイス(UI)で使用する仕組みをめざす。

人工知能エンジンプラットフォーム「AI-RAD」

人工知能エンジンプラットフォーム「AI-RAD」

 

AI-RADはオープンなプラットフォームをめざしている。つまり,AIエンジンはさまざまな開発者のモデルを組み込めるように,そして開発者がモデルの活用先をAI-RADに限定されなくても良いようなプラットフォームを構築している。このために,オープンソースソフトウエアを用いたシステムでデータやCADソフトウエアの入出力形式の規格化をめざしている,東京大学医学部附属病院コンピュータ画像診断学/予防医学講座の統合的なプラットフォーム「CIRCUS」に着目。同講座との共同研究を開始し,プラットフォームの開発に取り組んでいる。

また,AIエンジン開発会社に対し,同社が独自に開発したアノテーションツールにより開発支援を行うほか,同社が遠隔診断サービスで扱う画像データをテストデータとして,AIエンジンの精度検証を行う。現在は,数年後の薬事取得をめざし,エルピクセル(株)と提携,開発を進めている。

AI-RADのアノテーションツール画面

AI-RADのアノテーションツール画面

 

医師が留意すべき病変部位を記入する。

医師が留意すべき病変部位を記入する。

 

●「乳腺トモシンセシス遠隔読影サービス」で新しい乳がん検査を提案

「乳腺トモシンセシス遠隔読影サービス」は,乳腺トモシンセシス(3Dマンモグラフィ)を専用ビューワと検診マンモグラフィ読影認定医で遠隔画像診断を行う新たなサービス。同社が契約する検診マンモグラフィ読影認定医とマッチングを行い,遠隔画像診断を行うもので,複数のメーカーの撮影装置に対応可能となっている。

乳腺トモシンセシス遠隔読影サービス

乳腺トモシンセシス遠隔読影サービス

 

●匿名化した医用画像を複数拠点から同時に参照できる「遠隔カンファレンスシステム」

「遠隔カンファレンスシステム」は,インターネットを介して,同じ医用画像を複数の拠点からリアルタイムで操作し,議論できるシステム。TVカメラを通じて,顔を見ながら意見交換できるのが特長だが,通常のテレビ会議システムとは異なり,画像を表示しているビューワを各拠点から操作でき,例えば,ある拠点で画像上につけた印などを,他施設でもリアルタイムに確認できる。また,データセンターに画像をアップロードする際に,データが自動的に匿名化され,セキュリティ面で安全性が保障されるのも大きなメリットとなる。すでに,大学病院などで導入も進んでいる。

匿名化した医用画像を遠隔の複数地点から同時に参照可能な「遠隔カンファレンスシステム」

匿名化した医用画像を遠隔の複数地点から同時に参照可能な「遠隔カンファレンスシステム」

 

●お問い合わせ先
社名:株式会社ドクターネット
住所:東京都港区芝大門2丁目5-5 住友芝大門ビル8階
TEL:03-3459-5665
URL:https://dr-net.co.jp/


ITEM2019(ITEM in JRC 2019 国際医用画像総合展)

キヤノンメディカルシステムズ ITEM2019

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