ITEM2026 EIZO ブースレポート 
「映像で医療の『みる』を支える」をテーマに,読影支援,ブレストイメージングなど5つのコーナーに分けてソリューションを提案


2026-4-27


EIZOブース

EIZOブース

EIZO株式会社は,2017年からヘルスケア市場向けのキーメッセージ「Making Each Life Visual」を掲げ,患者一人ひとりの命につながる医療情報を正確かつ鮮明に,そしてスピーディに映し出すことをビジョンとしている。ITEM 2026では,このメッセージを基に,「映像で医療の『みる』を支える」をブーステーマに掲げた。ブース内は,「読影支援」「ブレストイメージング」「資産管理/品質管理/保守」「マルチモダリティ診断支援」「院内モニタリング」の5つのコーナーで構成し,マンモグラフィ・トモシンセシス用21.3型5メガピクセル(MP)モノクロモニター「RadiForce GX570」をはじめ最新の映像ソリューションを紹介した。また,今回もブースの設営には再利用素材を積極的に採用し,サステナビリティへの高い意識を示した。EIZOは1980年代から,製品づくりと事業活動の両面で環境に配慮した取り組みを続けている。ITEMのブース設営にも,以前より造作の枠組みとなるシステム部材,カーペットにはいずれもリユース品を採用。壁面はすべて布(テンションファブリック)で仕上げられており,終了後は裁断して再利用できる素材を使用している。

EIZOはGreen Radiologyへの関心が高まる以前から長年環境に配慮してサステナビリティを推進

EIZOはGreen Radiologyへの関心が高まる以前から長年環境に配慮してサステナビリティを推進

 

●環境光の「体験」で新品櫃管理ガイドラインを説明

読影支援コーナーでは,今回は3つの暗室ブースを設け,画像診断用モニターの3MP,6MP・12MPの各モニターを実機展示した。2024年7月の厚生労働省告示により,「GSDFキャリブレーション機能付き画像診断用ディスプレイ」が一般医療機器(特定保守管理医療機器)に指定された。これを受け,EIZOはいち早く医療機器モニターをフルラインナップで製品化・販売している。一方で,非医療機器モニターとの混在も厚生労働省は認めており,EIZOは医療機器・非医療機器の両方を引き続き提案している。病院から「医療機器を導入しなければならないのか」という問い合わせが増えている現状に対し,ブースでは正確な情報を提供しながら相談に応じる姿勢を前面に出していた。
今回の読影支援コーナーで特に重点を置いたのが,2024年10月に策定された日本画像医療システム工業会(JIRA)の新ガイドライン「JESRA TR-0049-2024」への対応だ。このガイドラインでは,環境光を含めた品質管理の測定と維持管理が明確に求められるようになった。500lx程度の一般的なオフィスや診察室環境では,画像診断用モニターが品質管理評価で不合格となることもある。読影支援コーナーでは,3方向の壁面と,背面には暗幕を設けて,合格となりうる環境を再現。映り込みがないモニターの見え方を体験してもらう展示を行った。
さらに,環境対策のオプションとして,遮光フード(参考展示)や背面照明と手元照明の「RadiLight」などのアクセサリも展示。単にモニターを販売するだけでなく,実際の導入環境ごとに最適なソリューションを提案した。

周囲環境光の影響を最小化した読影環境を再現する読影支援コーナー

周囲環境光の影響を最小化した読影環境を再現する読影支援コーナー

 

読影支援コーナーでは「RadiForce RX370DD」などのモニターに遮光フード(参考展示)や「RadiLight」といったアクセサリを装着し環境光を考慮した運用を提案

読影支援コーナーでは「RadiForce RX370DD」などのモニターに遮光フード(参考展示)や「RadiLight」といったアクセサリを装着し環境光を考慮した運用を提案

 

背面照明と手元照明を使用できる「RadiLight」

背面照明と手元照明を使用できる「RadiLight」

 

●ブレストイメージングコーナーでは「RadiForce GX570」などのマンモグラフィ・トモシンセシス用モニターのラインアップを展示

ブレストイメージングコーナーでは,マンモグラフィ・トモシンセシス向けのラインアップを展示した。2026年4月に発売された21.3型5MPモノクロモニターの新機種「RadiForce GX570」は,最大輝度は2500cd/m2で,コントラスト比が前機種の1700:1から2200:1となり,微細な濃淡の識別能を向上させている。さらに,新機能の「Instant Backlight Booster」は,通常輝度600cd/m2から一時的に最大輝度2500cd/m2まで引き上げることが可能である。乳がんの画像診断では,数ピクセルの微細な石灰化を正確にとらえることが重要で,高解像度・高輝度・高コントラストのモニターが求められるが,RadiForce GX570はその高い要求に応える製品である。さらに,DICOM Part14準拠のGSDFキャリブレーション機能と内蔵キャリブレーションセンサー(IFS:Integrated Front Sensor)が搭載されている。また,外装に15%以上の再生プラスチックを採用するなど環境配慮も特長だ。同時期には,医療機器用として「RadiForce GX570DD」も発売している。
ほかに,21.3型5MPカラーモニター「RadiForce RX570」を展示。モノクロとカラーをピクセルごとに自動判別することで最適な階調で表示する「Hybrid Gamma PXL」機能を搭載しており,マンモグラフィに加え,乳房MRI・CT・超音波などの総合的な読影に対応する。さらに,30.9型12MPカラーモニター「RadiForce RX1270」も展示した。

乳腺画像診断の高度なニーズに応える21.3型5MPモノクロモニター「RadiForce GX570」

乳腺画像診断の高度なニーズに応える21.3型5MPモノクロモニター「RadiForce GX570」

 

「Hybrid Gamma PXL」機能を搭載した21.3型5MPカラーモニター「RadiForce RX570」(左)

「Hybrid Gamma PXL」機能を搭載した21.3型5MPカラーモニター「RadiForce RX570」(左)

 

●資産管理/品質管理/保守コーナーでは「RadiNET Pro」によるモニターの一元管理を紹介

特定保守管理医療機器の指定やJESRAのガイドライン改訂などにより,モニターの品質管理の重要性が増している。資産管理/品質管理/保守コーナーでは,導入後に長期にわたって品質を維持・管理するためのソリューションを提案した。品質管理のためのソリューションとして紹介されたのが,ネットワーク品質管理ソフトウェア「RadiNET Pro」である。モニターを集中管理でき,ダッシュボード画面で稼働状況を容易に把握することが可能である。例えば稼働状況に偏りがあった場合,使用時間の長いモニターと短いモニターを入れ替えるといったことが行える。モニターの品質を一定に保て,資産の有効活用につながる運用ができる。
RadiNET Proには,オンプレミス型,Webホスティング型,そしてEIZOが閉域ネットワークを構築する「RadiNET Pro Guardian」が用意されている。
また,施設内のモニターをEIZOブランドで統一することによりRadiNET Proで一元管理が可能になり,資産管理の観点からもメリットにつながる。そこで,画像診断用モニターだけでなく,電子カルテや医事会計システム,RISといった医療情報システム端末向けの汎用モニター「FlexScan」シリーズとの組み合わせを提案。23.8型フルHD液晶モニター「FlexScan FLT」は,標準消費電力が6Wという省エネ設計で,筐体には再生プラスチックを使用するなど,環境性能にも妥協のない製品である。インターフェイスにはUSB Type-Cを採用し,1本のケーブルで映像入力と最大60Wの給電が可能である。

稼働状況を容易に認識できる「RadiNET Pro」のダッシュボード画面

稼働状況を容易に認識できる「RadiNET Pro」のダッシュボード画面

 

優れた環境性能を持つ23.8型フルHD液晶モニター「FlexScan FLT」

優れた環境性能を持つ23.8型フルHD液晶モニター「FlexScan FLT」

 

●マルチモダリティ診断支援コーナーでは手術や超音波,内視鏡など医療現場で活用されるモニターソリューションを披露

マルチモダリティ診断支援コーナーでは,超音波・内視鏡などの医療機器に搭載されるモニターを提供していることをアピールした。
参考展示として関心を集めたのが,55型の大型カラー液晶モニターである。CTやMRIなどのDICOM規格の画像を表示するためのGSDFと内視鏡画像向けのガンマ2.2といった特性が異なる画像をそれぞれ最適な階調で観察することを可能とした「Hybrid Gamma PXL」を搭載する。検査室用の55型モニターと操作室用モニターをミラーリングして検査室・操作室双方で同一の統合画像を表示するといった運用も可能である。
加えて,2026年7月発売予定の27型4K対応の手術・内視鏡モニター「CuratOR EX2742」も展示した。EXシリーズ初のコンパクトな27型モデルで,4K UHD(横3840×縦2160ピクセル)の高解像度,820cd/m2の高輝度,2000:1の高コントラスト比,さらにオプティカルボンディング加工による映り込み抑制を特徴とする。RS-232C端子を搭載しており「CuratOR MIR-1」と連携させることで録画状態をモニター上に表示できる機能も備え,手術室でのシームレスな運用を支援する。

最大8入力に対応し,8分割のレイアウトまで自在に設定できる55型の大型カラー液晶モニターを参考出品

55型の大型カラー液晶モニターを参考出品

 

コンパクトな27型4Kカラーモニター「CuratOR EX2742」

コンパクトな27型4Kカラーモニター「CuratOR EX2742」

 

●院内モニタリングコーナーではエッジAIとIPモニターの組み合わせによる院内見守りの高度化を提案

院内モニタリングコーナーでは,IPモニターと新たにエッジAIコンピュータを組み合わせたソリューションを提案した。JR西日本が開発したAI画像解析ソリューション「mitococa」と,32台までのIPカメラ映像を同時に表示・操作できるセキュリティ用27型モニター「DuraVision FDF2731W-IP」を組み合わせて,IPカメラの映像をリアルタイムにAIが解析。患者の転倒や長時間車いすに乗ったまま動かない患者を検知するとアラートで知らせる。医療機関の人員不足が深刻化する中,放射線科受付など常時スタッフを配置できないエリアのモニタリングとしての活用が想定される。AI検知の付加価値を加えることで,医療従事者の業務負荷軽減や患者安全の向上に寄与することが期待される。

AIと「DuraVision FDF2731W-IP」を組み合わせた見守りソリューションを提案

AIと「DuraVision FDF2731W-IP」を組み合わせた見守りソリューションを提案

 

●お問い合わせ先
社名:EIZO株式会社
住所:本社 〒924-8566 石川県白山市下柏野町153番地
TEL:ヘルスケア営業部 03-5764-3403
URL:https://www.eizo.co.jp/


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