ITEM2026 富士フイルム ブースレポート 
液体ヘリウムゼロのMRIを筆頭に,AI技術を活用して読影支援や検査ワークフローの効率化を実現する多彩なソリューションを展示


2026-5-8

富士フイルム


富士フイルムグループブース

富士フイルムグループブース

富士フイルムグループは,企業パーパスと同じ「地球上の笑顔の回数を増やしていく」をテーマとして,展示ホールCからDにまたがる最大級の面積でブースを構成した。今年も,富士フイルム(株),富士フイルムメディカル(株),富士フイルム医療ソリューションズ(株),(株)クライムメディカルシステムズの4社合同での出展となったが,2026年7月1日付で富士フイルム医療ソリューションズおよびクライムメディカルシステムズの富士フイルムメディカルへの統合が発表されており,この体制での出展は今回が最後となる。ブースは大きくCT,MRI,X線画像診断システム,超音波診断装置などのモダリティと,PACSや読影ビューワなどの読影ソリューション,3D画像解析システム,診療放射線技師支援といったヘルスケアITソリューションに分かれて構成された。ヘルスケアITでは,富士フイルムのAI技術ブランド「REiLI」のもと,同社が培ってきた画像認識技術を生かして,読影や検査業務を支援するソリューションがそろった。AIプラットフォーム「SYNAPSE SAI viewer」ではCT画像を中心に開発されてきた技術をMRIの領域にも拡大,臓器の自動認識と抽出などで読影を支援する。また,統合診療支援プラットフォーム「CITA Clinical Finder」や診療業務支援ソリューション「Yahgee」でもAIの活用で,医療安全や地域連携に貢献できる機能を紹介した。モダリティでは,エネルギー不足が懸念される状況の中で,液体ヘリウムを使わない運用が可能なMRIである「ECHELON ZeroHelium」シリーズが注目の的となった。そのほか,救急医療に対応する機能を搭載してバージョンアップしたCTの「SCENARIA View Plus」,デジタルX線透視撮影システムの新製品「CUREVISTA Open ff」「CUREVISTA Apex ff」などが展示され,来場者の関心を集めていた。

今年もJRC期間中にみなとみらい駅構内にゼロヘリウム超電導MRI技術の広告を掲出して大きくアピール

今年もJRC期間中にみなとみらい駅構内にゼロヘリウム超電導MRI技術の広告を掲出して大きくアピール

 

●読影ソリューション:PI-RADSに準拠した読影をサポートする「前立腺ビュー」などSYNAPSE SAI viewerとSAI Reportの新機能を紹介
●3DWS:SYNAPSE VINCENTの間質性肺疾患解析や婦人科臓器解析など手術支援や定量解析の新機能をアピール
●ヘルスケアIT:CITAの患者フォローアップやYahgeeの看護サマリ自動生成などAIを活用した機能を紹介
●放射線部門業務システム:RIS,治療RIS,線量管理,検像など診療放射線技師支援ソリューション「RADISTA 4ce」
●MRI:液体ヘリウムゼロの「ECHELON Synergy ZeroHelium」の経済性やAI機能をPR
●CT:頭部や腹部に対応した動き補正のBody StillShot 2や低線量撮影に対応するDLR Focusが新登場
●X線TV:患者動き検知やBoost Cなどの機能を強化した「CUREVISTA」シリーズのff(フォルティッシモ)を展示

 

●読影ソリューション:PI-RADSに準拠した読影をサポートする「前立腺ビュー」などSYNAPSE SAI viewerとSAI Reportの新機能を紹介

読影ソリューションでは,AIプラットフォーム「SYNAPSE SAI viewer(以下,SAI viewer)」と,SAI viewerと連動するビューワ一体型読影レポートシステム「SYNAPSE SAI Report(以下,SAI Report)」の新機能(SAI viewerはバージョン2.8,SAI Reportはバージョン1.7)を紹介した。
SAI viewerでは,CT画像の読影支援機能を中心に開発を行ってきたが,最近のバージョンではそれをMRIの領域にも拡充している。その中から今回は前立腺領域の読影支援機能として,「前立腺ビュー」と「BodyDWIビュー」を紹介した。前立腺ビューは,PI-RADS(Prostate Imaging–Reporting and Data System)に準拠した読影をサポートする機能で,自動抽出の結果を用いた前立腺の大きさの自動計測,カテゴリー評価,画像所見の作成を可能にする。前立腺ビューを起動すると,T2WIやDWIなどの画像と共にPI-RADS読影専用のダイアログが立ち上がる。前立腺の大きさは,自動抽出結果を元に体積を自動で計測されるほか,PSA値などの検査結果を入力することでPSA密度が算出される。画面上で腫瘍部分を選択して計測すると,腫瘍のサイズ,区域,側性,浸潤先などが表示され,読影医が入力したT2WIスコア,DWIスコアからPI-RADSカテゴリーを自動で算出する。さらにこれらの計測値や入力データに基づいて所見文候補を複数作成して提示して,煩雑な判定手順をサポートしバラツキを少ないレポート作成を支援する。
BodyDWIビューは,MRIによる全身のがんスクリーニング検査であるWhole Body Diffusion Weighted Imaging(WBDWI)をサポートする。WBDWIでは,複数部位の撮像データの結合作業(スティンチング)や骨領域のみの抽出などの手間が必要となるが,Body DWIビューではスティッチングやコントラスト補正を自動化し,骨領域のみのADCカラーマップ表示も可能で,骨転移検索などの効率化を可能にする。
そのほか,既存機能についてもユーザーからの要望に応えてブラッシュアップを図っている。「縦隔リンパ節のラベリング機能」は,レポート作成時に必要なリンパ節の解剖学的名称の把握を簡便化したいという要望に応えたもので,SAI viewerのリンパ節抽出機能と合わせて肺癌取扱い規約(第9版)と食道癌取扱い規約(第12版)に基づいて縦隔リンパ節区域をラベリングできる機能を提供する。大動脈瘤の長径・短径を簡便に計測する機能を提供する大動脈ビューでは,対象範囲を腸骨動脈に対象範囲を拡大したほか複数瘤の観察にも対応した。また,SAIフィルタでは,解析結果をSAI viewerの起動時から初期表示できる機能を追加し,見落としを防ぎ確実な観察を可能にした。

PI-RADSに準拠した読影を支援する「前立腺ビュー」

PI-RADSに準拠した読影を支援する「前立腺ビュー」

 

前立腺ビューのダイアログボックス。計測された値は自動で入力され,カテゴリー分類のスコアなども確認でき,ビューワから目を離さずに判定が可能

前立腺ビューのダイアログボックス。計測された値は自動で入力され,カテゴリー分類のスコアなども確認でき,ビューワから目を離さずに判定が可能

 

Whole Body Diffusion Weighted Imagingに適した「Body DWIビュー」

Whole Body Diffusion Weighted Imagingに適した「Body DWIビュー」

 

縦隔リンパ節のラベリング機能

縦隔リンパ節のラベリング機能

 

複数瘤の観察に対応した大動脈ビュー

複数瘤の観察に対応した大動脈ビュー

 

●3DWS:SYNAPSE VINCENTの間質性肺疾患解析や婦人科臓器解析など手術支援や定量解析の新機能をアピール

3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT」では,最新バージョン(Ver7.3)を中心に,新たに搭載されたアプリケーションやワークフローを向上する機能,定量的な解析機能を紹介した。
新たに搭載されたアプリケーションは,心臓領域の「心筋ストレイン解析」「心臓4Dビューア」,胸部CT画像から間質性肺炎が疑われる領域を認識して領域ごとに体積を評価できる「間質性肺疾患解析」,SYNAPSE VINCENTの「直腸解析」のアプリケーションを基盤として,子宮や卵巣領域,膀胱や前立腺の術前シミュレーションを提供する「婦人科臓器解析」「膀胱周辺臓器解析」の5つをピックアップした。婦人科臓器解析,膀胱周辺臓器解析では,CTやMRIの画像データから子宮や膀胱などの臓器をセグメンテーション,臓器内の高信号領域を自動認識して表示でき,血管や神経などの周辺臓器と組み合わせた3D表示によって,周囲の状況を把握して術前のシミュレーションやプランニングを支援する。間質性肺疾患解析では,胸部CT画像から肺の性状(すりガラス影,網状影,蜂巣肺など)を認識して自動で分類し,それぞれの体積や面積,全体における割合を自動的に算出する。過去の画像からの経時的な変化のグラフ表示なども可能で,評価の難しい間質性肺炎の診断について定量的な解析を支援する。また,現場のワークフローの向上のニーズに応える機能として「OMラインの自動認識機能」を搭載。同機能はモダリティのコンソールとして利用される「SYNAPSE VINCENT Core」にも搭載され,日常検査の中でのワークフローの向上が期待できる。また,MRIの脳動脈静脈分離やCTの肝臓解析(肝動脈,門脈,肝実質の自動認識)のエンジンも改良された。
そのほか,定量評価では,MR画像から脳を107領域にセグメンテーションして定量評価が可能な「脳区域解析」に健常脳との体積比較(Zスコア)を算出する機能が搭載されたほか,「乳腺解析」「前立腺解析」「脳脊髄液腔解析」「間質性肺疾患解析」などの機能が強化されたことを紹介した。

婦人科臓器解析

婦人科臓器解析

 

間質性肺疾患解析

間質性肺疾患解析

 

●ヘルスケアIT:CITAの患者フォローアップやYahgeeの看護サマリ自動生成などAIを活用した機能を紹介

統合診療支援プラットフォーム「CITA Clinical Finder(以下,CITA)」では,新たに「患者対応監査支援AI機能」が搭載された。主治医による「読影レポートの見落とし」に端を発する医療過誤の発生によって,重要な所見を含むレポートに「フラグ」を立てレポートを確認したかどうかを管理する「レポート既読管理システム」が運用されている。しかし,レポートの未読・既読のチェックだけではカバーできない運用上の課題が多くあることから,今回,電子カルテや部門システムのデータを統合管理するCITA上に,患者対応が適切に行われているかどうかをAIを活用して監査する機能を搭載した。CT検査レポートから重要所見が含まれる可能性の高いレポートを自動抽出してリストアップ。さらに,電子カルテなどから該当する患者に説明や追加検査のオーダが出てているかなどをAIが判定してリスト上にマークを表示する。また,患者の個別画面では,異常所見や患者対応の根拠となる記載をハイライトして画面上に表示して,監査部門での業務を支援する。
診療文書管理・診療業務支援ソリューション「Yahgee」では,2025年にリリースされた退院サマリの作成支援AIに加えて,看護サマリの作成を支援するAI機能が追加されたことをアピールした。オープンソースの大規模言語モデル(LLM)をベースに富士フイルムが開発した独自のLLMを用いて,従来時間のかかっていたサマリ作成を支援する。看護サマリは,退院サマリに比べ,施設ごと,病院や介護施設など転院先など作成目的によって必要とされる書式や内容がさまざまなことから,生成内容をカスタマイズできるのが特徴となっている。生成項目選択の画面で,自宅 / 他施設への退院などの生成パターンを選択でき,入院までの経緯,入院中の経過,退院状況や,栄養管理,ADLなどデータも含めるかどうかを生成項目で選択することで,プロンプトを書くことなく生成内容を変更できる。また,退院サマリと同様に作成された要約の根拠となった記事を対比して確認でき,ハルシネーションをチェックできるようになっている。

CITA Clinical Finderの患者対応監査支援AI機能

CITA Clinical Finderの患者対応監査支援AI機能

 

Yahgeeに新たに搭載された看護サマリ作成支援

Yahgeeに新たに搭載された看護サマリ作成支援

 

必要な項目を選択・チェックすることで生成内容をカスタマイズ可能

必要な項目を選択・チェックすることで生成内容をカスタマイズ可能

 

●放射線部門業務システム:RIS,治療RIS,線量管理,検像などがそろう診療放射線技師支援ソリューション「RADISTA 4ce」

今回,富士フイルム医療ソリューションズの診療放射線技師支援する4つの製品について,「RADISTA 4ce(フォース,“4”と“力=force”を組み合わせた造語)」として展示を行った。4つの製品は,放射線部門業務システム「RADISTA Workflow」,検像システム「RADISTA QA」,被ばく線量管理システム「RADISTA DoseMonitor」,放射線治療部門情報システム「RADISTA TheraRIS」。旧「ShadeQuest 検像」からリニューアルしたRADISTA QAでは,検索画面においてガジェット機能によって表示するウィンドウやツールを柔軟に配置できるようになっているほか,AIを用いて開発された画像内の特徴量から部位やシーケンスを自動判別する処理を搭載し,より正確で効率的な画像の判定を支援する。そのほか,FCRパラメータ処理機能を搭載して,濃度やコントラスト,周波数処理などをRADISTA QAで可能にし,検査ワークフローの向上を図ることができる。

4製品を診療放射線技師支援ソリューション「RADISTA 4ce」としてコンセプト展示

4製品を診療放射線技師支援ソリューション「RADISTA 4ce」としてコンセプト展示

 

RADISTA QAではAIを活用して画像から部位やシーケンスを自動判定

RADISTA QAではAIを活用して画像から部位やシーケンスを自動判定

 

FCRパラメータ処理機能を搭載してRADISTA QAで調整が可能

FCRパラメータ処理機能を搭載してRADISTA QAで調整が可能

 

●MRI:液体ヘリウムゼロの「ECHELON Synergy ZeroHelium」の経済性やAI機能をPR

昨今のイラン攻撃に伴うホルムズ海峡の封鎖で,ヘリウム不足が話題となる中で,いち早く液体ヘリウムゼロのMRIを上市した富士フイルムは,ブースにワイドボア1.5テスラの「ECHELON Synergy ZeroHelium」と「ECHELON Smart ZeroHelium」を展示した。また,昨年と同様にパシフィコ横浜の最寄り駅である横浜高速鉄道線みなとみらい駅の構内に巨大なバナー広告を掲出し,ITEM参加者のみならず一般市民に向けて「この先の医療と地球を考えて,ゼロヘリウム超電導MRI技術」というメッセージを送った。同社のZeroHeliumシリーズは,他社のヘリウムレスとは異なり,液体ヘリウムを一切使用しないことから,その設置性や経済性が評価され2024年の上市から導入実績を増やしており,現在100台以上が導入されている。消費電力に関しても,内部の温度をモニタリングしてコンプレッサーをコントロールするエコモード(Smart Eco Plus)の搭載で年間消費電力を40%低減している。さらに,ガントリ本体から着脱が可能なドッカブルテーブル(寝台)にも対応。寝台を移動させて磁場影響のないエリアで患者の乗せ替えが可能になり,安全かつ迅速なセッティングによって検査ワークフローの向上をサポートする。ドッカブルテーブルには電動アシスト機能が搭載されており,スムーズな移動が可能になっている。
また,ECHELON Synergy ZeroHeliumでは,AIを活用して開発された機能が,画質の向上やノイズ低減だけでなく撮像支援,検査ワークフローの向上,画像再構成による再撮影の低減などさまざまな目的に使用されている。自動位置決めサポート機能の「AutoPose」では,取得した断層画像の位置や角度を自動で設定することが可能。頭部,脊椎,肩・股・膝関節に加えて,心臓,骨盤,乳房,上腹部にも対応し,全身を広範囲にカバーする。また,ディープラーニング再構成(DLR)については,2Dだけでなく3Dのシーケンスまでほとんどに適用することが可能で,ノイズ低減の「DLR Rise」,トランケーションアーチファクトの低減や画像鮮鋭度を向上する「DLR CLEAR」などを紹介した。さらに,後処理によって動きのアーチファクト除去(StillShot),SNRの向上(DLR Plus),折り返しアーチファクトの低減(Exp.RAPID)する「IQ Retouch」の機能や,検査中断時の画像を再構成する「Series Save」などを紹介した。

完全ヘリウムレスを実現した「ECHELON Synergy ZeroHelium」をアピール

完全ヘリウムレスを実現した「ECHELON Synergy ZeroHelium」をアピール

 

ドッカブル(移動式)テーブルに対応

ドッカブル(移動式)テーブルに対応

 

後処理で各種アーチファクトの低減やノイズ除去を行う「IQ Retouch」

後処理で各種アーチファクトの低減やノイズ除去を行う「IQ Retouch」

 

●CT:頭部や腹部に対応した動き補正のBody StillShot 2や低線量撮影に対応するDLR Focusが新登場

CTコーナーでは,64列128スライスCTシステム「SCENARIA View Plus」と「FCT iStream Plus」が展示された。どちらも,3DカメラとAI技術を活用して開発した「AutoPositioning」「AutoPose」の機能を搭載し,動きのアーチファクトを低減する「StillShot」機能を利用できる。
SCENARIA View Plusは,救急医療で求められる画質やワークフロー向上への対応を強化した新バージョンになっており,2026年6月から販売開始されることがアナウンスされている。今回の目玉の一つが動き補正技術であるStillShotがバージョンアップされたことだ。StillShotは,同社の画像認識技術によって実現されるもので,Raw Dataから被写体の動く方向と量を四次元的に反映したモデルを算出し,これを体軸方向の連続性を維持しながら動き補正画像再構成を行うことで,画像のブレを抑制する技術だ。2022年に心臓CTの冠動脈などの動きを補正する「Cardio StillShot」を,2024年には胸部CTに適用した「Body StillShot」をリリースしたが,今回,頭部,腹部にも対応した「Body StillShot 2」にバージョンアップした。Body StillShot2では,体軸方向の動きを加味して呼吸や蠕動などのさまざまな動きに対応して,アーチファクトの少ない画像の作成を支援する。
また,画像再構成技術としてDeep Learningを設計段階で用いて開発した「DLR Focus」が搭載された。特に低線量撮影でのノイズの多い画像に対して,形態情報を保ったままノイズ成分のみを除去できる。重喫煙者に対する低線量CT肺がん検診が推奨される中で,DLR Focusによるノイズ低減の効果と利用の拡大が期待される。そのほか,「SynergyDrive」によるCT撮影ワークフローの効率化として,放射線科医による撮影プロトコールの指示出しを支援する「AutoProtocol」,画像認識技術で頭部の回転とOMラインを自動設定できる「自動断面設定」機能なども新たに搭載されたことを紹介した。

救急医療に対応した「SCENARIA View Plus」の新バージョンを展示

救急医療に対応した「SCENARIA View Plus」の新バージョンを展示

 

頭部,腹部での動き補正を可能にする「Body StillShot2」

頭部,腹部での動き補正を可能にする「Body StillShot2」

 

新たにDeep Learningを設計段階で用いた「DLR Focus」を搭載

新たにDeep Learningを設計段階で用いた「DLR Focus」を搭載

 

●X線TV:患者動き検知やBoost Cなどの機能を強化した「CUREVISTA」シリーズのff(フォルティッシモ)を展示

デジタルX線透視撮影システムでは,2026年4月に発売されたばかりの新製品として「CUREVISTA Open ff」と「CUREVISTA Apex ff」を展示した。
CUREVISTA Open ffは「2WAY ARM」機構で,CUREVISTA Apex ffは「3WAY ARM」機構のハイエンドモデル。どちらも被検者が乗った寝台を動かすことなく,X線管アームを動かすことで透視や撮影を可能にする機構で,2WAY ARMは縦方向と横方向に,3WAY ARMではそれに加えて斜め方向の回転が可能になっている。CUREVISTAシリーズは国内では6割のシェアを持つが,今回の新製品は,その機能をさらに強化することを目的として,ff(フォルティッシモ)と名付けられた。その1つがカメラで捉えられた映像を基に被検者の体の動きを検知して医療スタッフに通知する「SECURECAMERA MD」である。動きを検知すると画面上のメッセージとアラート音で医療スタッフに通知する。また,装置をコントロールする制御卓をワイヤレス化した「VISTACOCKPIT Air」を利用できる。ERCPなどを行う際に検査室内のワイヤーが邪魔になることがあり,医療安全やワークフローなどの点でもユーザーからも要望が多かった。画像処理機能「Boost C」は,AI技術を活用して開発された造影剤強調処理によって,ERCP時の造影された胆管領域のみを検出してコントラストを強調する。これによって追加の造影剤が削減され,1検査当たりの造影剤使用量の低減が期待できる。

機能の強化を図ったデジタルX線透視撮影システムの新製品「CUREVISTA Apex ff」

機能の強化を図ったデジタルX線透視撮影システムの新製品「CUREVISTA Apex ff」

 

ワイヤレス化を実現した操作卓「VISTACOCKPIT Air」

ワイヤレス化を実現した操作卓「VISTACOCKPIT Air」

 

AIを活用した造影剤強調処理「Boost C」では造影剤使用量を削減したERCPが可能

AIを活用した造影剤強調処理「Boost C」では造影剤使用量を削減したERCPが可能

 

●お問い合わせ先
社名: 富士フイルムメディカル株式会社
住所:〒106-0031 東京都港区西麻布2丁目26-30 富士フイルム本社ビル 
TEL:03-6419-8033  
URL:https://www.fujifilm.com/fms/ja

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