ITEM2026 GEヘルスケア・ジャパン 取材速報 
フォトンカウンティングCT「Photonova Spectra」など「Our BOLDEST ideas yet ―無限の可能性を,共に切り拓く―」をテーマに最新ソリューションをアピール


2026-4-18

GEヘルスケア・ジャパン


GEヘルスケア・ジャパンブース

GEヘルスケア・ジャパンブース

GEヘルスケア・ジャパンは,「Our BOLDEST ideas yet ―無限の可能性を,共に切り拓く―」をテーマに,フォトンカウンティングCT「Photonova Spectra」などの最新ソリューションを来場者に披露した。初日のITEM開場後には,Photonova Spectraのアンベールイベントを実施。今年2月に代表取締役社長兼CEOに就任した松岡慎一氏は,2023年1月にGE HealthCareとして新たなスタートを切って以降,新しい技術を開発し,ブレイクスルーを起こしてきたと強調した。このほかにも人工知能(AI)技術などを用いた最新モダリティが関心を集め,ブース内は活気に満ちていた。

Photonova Spectraを紹介する松岡慎一代表取締役社長兼CEO

Photonova Spectraを紹介する
松岡慎一代表取締役社長兼CEO

 

最大の目玉となったフォトンカウンティングCTのPhotonova Spectraは,独自のディープシリコン検出器を採用した。同社はフォトンカウンティングCTの研究に着手した当初,CZT検出器の搭載をめざしていたが,シリコン素材を選択。検出器の側面方向に複数の電極を深さ方向に配列する「エッジオン技術」により,チャージシェアリング,クロストーク,パイルアップといったCZT検出器の物理的限界を克服している。Photonova Spectraの最大の特長は,超高分解能画像と超高精度なスペクトラル画像を1スキャンで取得できることだ。8ビンのエネルギー分解能による最適なビームハードニング補正・散乱線補正で,画質とスペクトラル精度を飛躍的に向上させている。検出器幅8cmのワイドカバレッジ設計となっているほか,NVIDIAと共同開発した高速コンピューティングユニットによって,従来比最大50倍の高速演算処理を行う。また,検出器幅を4cmにした「Photonova Spectra Select」もラインアップしており,ユーザーの幅広いニーズに対応する。このほか,CTに関しては,ディープラーニング技術によりスライス厚0.625mmのデータを0.3mmレベルまで高精細化する「True Definition DL」を紹介。また,事前に撮影したCT画像とGPS機能を連携させ,侵襲的手技の際に針の深さや角度をリアルタイムでナビゲーションする「IMACTIS」も展示した。

独自のディープシリコン検出器を採用した「Photonova Spectra」

独自のディープシリコン検出器を採用した「Photonova Spectra」

 

Women's Healthの展示では,ITEM 2026初日にニュースリリースを出した「Pristina Recon DL」もアピールした。前回のITEMでは発表したデジタルマンモグラフィ「Pristina Via」のオプションで提供される。独自のディープラーニング画像再構成技術「AIR Recon DL」を基盤として,逐次近似再構成技術を組み合わせて低線量撮影でも高画質を維持し,アーチファクトやノイズを低減,微細構造の視認性を向上させる。デジタル・ブレスト・トモシンセシス(DBT)と合成2D画像に適用し,読影者の負担を軽減する。
Women's Healthに関しては,3月に発表した新型乳房用超音波画像診断装置「Invenia ABUS Premium」も展示した。「Invenia ABUS」「Invenia ABUS 2.0」に続く第三世代の自動スキャン機能搭載装置。新開発のプローブを採用したほか,AI技術を用いて開発したニップルの位置を自動検出する「Auto Nipple Detection」,スキャン後に撮像範囲やニップルの位置などを評価する「Scan Quality Assessment」といったアプリケーションを搭載している。

「Pristina Recon DL」を搭載可能なデジタルマンモグラフィ「Pristina Via」

「Pristina Recon DL」を搭載可能なデジタルマンモグラフィ
「Pristina Via」

 

撮像時間を40%削減する「Invenia ABUS Premium」

撮像時間を40%削減する「Invenia ABUS Premium」

 

MRIについては,ソフトウエアの最新バージョン「MR31」により,機能強化が図られている。その3つの柱となるディープラーニングを用いた画像再構成技術「AIR Recon DL」「Sonic DL」「phase correction」を中心に紹介した。k空間データに対して処理を行うAIR Recon DLは,ノイズ低減と分解能向上を実現する。3D Dixonも可能になるなど適応可能なシーケンスも拡大している。また,Sonic DLも,従来の心臓シネから全身の3D撮像へと適用を拡大。最大12倍の高速化と画質劣化のないアーチファクト低減を両立する。phase correctionは,ディフュージョン撮像向けアプリケーション。high b値での非線形化するノイズを補正し,拡散係数の正確な定量計測を可能にする。このほか,ブース内では,充実したラインアップを用意する「AIRコイル」などを展示した。

充実したラインアップを用意する「AIRコイル」

充実したラインアップを用意する「AIRコイル」

 

MI(Molecular Imaging)では,PET/CT「Omni Legend」,SPECT/CT「StarGuide GX」,GE HealthCare傘下の米国MIM Software社のソフトウエア「MIM SurePlan MRT」によるセラノスティクスのためのソリューションを紹介した。2025年11月に前立腺がんに対するPSMA治療が保険適用となったことを踏まえ,治療前評価からモニタリングまでをカバーするセラノスティクスのトータルソリューションを提供できる強みを強調した。Omni Legendでは,FDG検査に加えてPSMA検査にも対応した「Precision DL」のマルチトレーサー対応と,位置ずれアーチファクトを補正する「Enhanced AC II」の適用範囲拡大が発表された。SPECT/CT「StarGuide GX」は,空間分解能・エネルギー分解能・感度の三要素をすべて向上させながら,従来15分かかっていた撮像を8分へと短縮する。高エネルギー核種(アクチニウム225の440keV)にも対応する独自開発のデュアルコリメータを採用。ワークフローの大幅な改善を実現する。

マルチトレーサー対応に進化した「Precision DL」を搭載するPET/CT 「Omni Legend」

マルチトレーサー対応に進化した「Precision DL」を搭載するPET/CT 「Omni Legend」

 

外科用Cアーム装置では,フラッグシップモデル「OEC 3D」の第4世代を展示した。2025年10月のバージョンアップで,CBCTの撮影時間を30秒から最速16秒へと短縮。また,椎体のラベリング機能が新たに追加した「Spine Suite」などアプリケーションも充実させている。血管撮影装置では,ディープラーニング技術を用いて血管の拍動による動きアーチファクトを補正する「CleaRecon DL」を紹介した。

外科用Cアーム装置のフラッグシップモデル「OEC 3D」

外科用Cアーム装置のフラッグシップモデル「OEC 3D」

 

ヘルスケアITコーナーに関しては,「コマンドセンター」やデジタルサービス,VNA(Vendor Neutral Archive)を提案した。2021年の淡海医療センターへの初導入以来,コマンドセンターの導入施設は直近で東京大学病院との契約を経て41施設に拡大。100床規模から1000床以上まで,国公立・民間・大学病院など多様な施設形態で活用されており,総タイル使用数は174に上る。デジタルサービスのソリューションでは,線量管理システムの「DoseWatch」,故障予兆検知サービス「OnWatch/TubeWatch」,iPadベースのサービスプラットフォーム「ORiGEN」のデモンストレーションを行った。ORiGENでは,医療機器MR適合性検索システム「Nextant」の契約数が60施設を超えたことを報告した。VNAについては,ITコスト高騰・BCP対策の需要増加を背景に,地域連携や院内一元管理の事例が紹介された。

納入実績を伸ばす「コマンドセンター」

納入実績を伸ばす「コマンドセンター」

 

医療機器MR適合性検索システム「Nextant」を利用できるようになった「ORiGEN」

医療機器MR適合性検索システム「Nextant」を利用できるようになった「ORiGEN」

 

●お問い合わせ先
社名:GEヘルスケア・ジャパン株式会社
住所:東京都日野市旭が丘4-7-127
TEL:0120-202-021(平日営業日 8:00-20:00 受付)
URL:gehealthcare.co.jp

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