バイエル ソリューションレポート
2026年6月号
DO LESS. CARE MORE. エキスパートWebセミナー 造影CT検査の変革期~努力だけに頼らない新しい選択肢
長年、日本で主流であったデュアルインジェクタとシリンジ製剤による造影CT検査。しかし昨今、残廃棄や生食の都度充填など、効率・安全性・リソース面での課題により従来のやり方だけでは限界が見え始めています。これらをどう解決するか。 Medrad Centargo CTインジェクションシステムのユーザーである演者・座長に解決の糸口についてお話いただきました。
【セミナー1】2026年2月20日(金)18:00~18:50
CT室の働き方改革~『もう朝の生食シリンジ準備には戻れない』
心臓CT検査を主に実施されている新古賀病院のCentargo導入の経緯・現状について上田先生に紹介いただいた。
安定冠動脈疾患(CCS)において冠動脈CTファーストの時代になり生食の後押しを必要とする心臓CT検査が増加している。その為、1検査当たりの準備時間の増加/検査待ち時間の延長/担当技師の業務量の増加という課題への対応が急務となり1台目のCentargoをリース契約で導入した。導入後は生食をシリンジに充填する作業がなくなり、1検査当りの準備時間が短縮され造影剤の種類・規格を気にする必要がなくなり、検査へのストレスが軽減され、造影剤の廃棄量削減や造影剤購入費の削減にも貢献している。現在は2台目を購入し2台体制で運用している。
図1 造影プロトコルの比較(生食後押しの有無)
図2 生食後押し効果の比較(鎖骨下動脈)
●講演動画はこちらから
https://radiology.bayer.jp/products/centargo/expert_web_seminar/movie01
【セミナー 2】2026年3月3日(火)18:00~18:50
Centargoで改善できるCT検査のWorkflow
1台のCentargoを2つのCT室で使用されている和歌山県立医科大学附属病院の状況について西山先生にご紹介いただいた。
Centargoは造影検査の内容を考慮して、午前は一般の造影CT検査が実施されるCT室、午後は小児の心血管や冠動脈CTなどが実施されるCT室へ移動させて使用している。シリンジインジェクタと比べてCentargoは,造影剤の選択と準備で大幅な時短や労力の低減が可能となり、自動でエアを除去する機能と生食を2mL/sでチューブ内に押し出す機能を活用して効率的にシステム全体のエア抜きをすることができる。さらに環境負荷の低減やコスト削減にも寄与する。
図3 生食ボタンの位置(生食テスト注入時に使用)
図4 医療廃棄物の量の比較(自験例)
●講演動画はこちらから
https://radiology.bayer.jp/products/centargo/expert_web_seminar/movie02
【セミナー 3】2026年3月5日(木)18:00~18:50
CTインジェクタの常識を変える-Centargoが実現する業務効率と臨床価値-
症例数の多い施設におけるCentargo導入の経緯・運用の実態について平井先生ご紹介いただいた。
造影CTの予約が取れない/CTの待ち時間解消/件数増加や経費削減という課題に対して、検査の質や安全性を確保しながら検査効率を向上させ、費用を削減する、さらに生食の使用を容易に行いたいという要望を叶えるために導入までの期間を短縮できるリース契約でCentargoを導入した。導入後は検査効率が向上し、スタッフの負担も減少し、医療廃棄物が削減されている。
図5 床置き式 Centargoのメリット
図6 同時注入時のチューブ内の様子(自験例)
●講演動画はこちらから
https://radiology.bayer.jp/products/centargo/expert_web_seminar/movie03
Q&A Session : 「準備」をなくす。「廃棄」をなくす。「壁」をなくす。
Q1. Centargoで業務効率は向上しましたか
▶朝の5分、その後の自由
エキスパートは朝、およそ5分でCentargoの準備を終えている。
(1)Centargoは造影剤バイアルを2箇所にセットし片方ずつ使用するので、隙間時間に空のバイアルを交換すれば良い。
(2)始業時、デイセットに造影剤(200mL X 2筒)を充填し、ボトルホルダーに造影剤バイアル(100mL)を2本セットすれば、造影剤を多量に使用する検査が続かない限り、昼休憩まで造影剤バイアルを交換する必要はない。再充填はボタン一つで完了する。
(3)生食シリンジを準備する手間がなくなり、その業務を担当していた看護師・放射線技師の業務が軽減される.
「生食を都度、セットしなくていいことが、これほど楽だとは」スタッフはこのように実感している。
Q2. Centargoで業務効率は向上しましたか
▶チームの空気が変わる
生食準備の負担がなくなり「看護師がCentargoの部屋を担当したい」と言うほど、チームの空気が変わった。
(1)造影準備作業が簡素化されているCentargoに慣れると、もう手動での準備作業が多いシリンジ製剤のワークフローには戻れない。
(2)造影剤の残量を気に掛けるなど、スタッフのコスト意識が向上した。
(3)生食が足りなくなる不安が解消し(図1)、十分な量の生食で後押しができるためアーチファクトのない画像が得られる(図2)。
スタッフの笑顔と患者に向き合う時間が増えた。
Q3. マルチペイシェントは安全性に懸念がないでしょうか
マルチユースへの懸念は、様々な方法で対策がされている。
【感染対策】
▶Centargoに備えられた見えない「盾」
(1)ピストンは操作者によって、逆方向に動かすことはできず、体液を吸引するリスクに対応している。
(2)患者ラインには物理的な「2か所の逆流防止弁」が備わっている。
【血管確保の確認】
▶逆血確認は「生食テスト注入」法へ
(1)Centargoは逆血確認の代わりに、本体横の生食ボタン(図3)を押すことで生食を2mL/sでテスト注入し血管の状態を確認できる。
(2)本検査と同じ注入条件に設定した「生食テスト注入」機能を用いることで、低速注入による逆血確認では防げなかった血管外漏出についても事前に把握できる可能性が高まる。
不確かな「手作業」から、確かな「システム」へ、手で触れないことが特徴。造影剤や生食をエア抜きをしながら
自動でデイセットに充填してくれるCentargoは、誰が担当しても確実に検査準備が完了する。
Q4. どのようなコスト効果がありましたか
▶ゴミに支払っていた「廃棄コスト」
シリンジ製剤に残る再利用できない造影剤を、無駄に廃棄していた。
Centargoなら造影剤の廃棄はほぼゼロ、病院が持ち出す物品も少ない。
(1)廃棄されている造影剤量を年間で試算すると、コスト削減効果を実感できる。
(2)シリンジ製剤はディスポシリンジやデュアルチューブにもコストがかかる。
(3)Centargoは医療廃棄物の量も減少し(図4)、廃棄コストも軽減される。
コストを削るのではなく、「捨てていた価値を取り戻す」という発想の転換。
Q5. 天吊にないメリットはありますか
▶CT室という壁を飛び越える
「1部屋1台」の常識が変わる。検査内容によって造影するCT部屋が変わっても、Centargoはバッテリー駆動でどこへでも移動可能。
(1)バッテリー駆動で動かしやすいキャスター付きのCentargoは、簡単に複数のCT室に移動させることができる。
(2)優先的に、コスト的なメリットを活かせる病棟患者(DPC)や、生食フラッシュを必ず実施するCTAなどの血管系検査で使用している。
(3)夜間は救急CTへCentargoを移動している。急遽,造影が必要になるような救急現場こそ、Centargoの準備の早さが活きてくる。
(4)Centargoは、天井から吊下がる点滴ポールとの干渉を気にすることなく利用できる(図5)。
今までデメリットに思えていた床置きが、実は「個性的な柔軟性」だった。
Q6. 同時注入機能:チューブ内で設定通り混合されていますか
▶最適な画像診断のために
造影剤と生食が、低速から高速まで適切に混和されている。
(1)同時注入時の患者ラインを透視で検証した結果、チューブ内で造影剤と生食がムラなく混合されている(図6)。
(2)患者ライン一つで全ての検査に対応できるため、デュアルチューブが不要になる分コスト削減になる。
同時注入機能を活用することで、様々な注入方法も柔軟に対応できる。
管理医療機器 / 多相電動式造影剤注入装置
販売名 / Centargo CTインジェクションシステム
認証番号 / 302AABZX00091000
管理医療機器 / 造影剤用輸液セット
販売名 / Centargo ディスポーザブルセット
認証番号 / 303AABZX00003000
【製品に関する問い合わせ先】
バイエル薬品株式会社 ラジオロジー事業部
TEL 0120-609-040
https://radiology.bayer.jp/
PP-M-CEN-JP-0641-10-05
