技術解説(富士フイルム)

2019年7月号

企業における医療向けAI技術の開発動向

富士フイルムが取り組むAI技術「REiLI」

●REiLI

当社は新しい技術ブランド「REiLI(レイリ)」のもと,AI技術の開発を進めている。医用画像診断ワークフローの支援技術として,下記3つの技術アプローチから,診断ワークフローをいかに効率的に支援できるか検討を進めている。

(1) 臓器認識:全身の各臓器および副構造を病態・個人差によらず正確に認識・抽出するAI技術
(2) 病変の検出および鑑別:がん病変など各臓器,各疾患別の検出,計測を行うAI技術
(3) ワークフロー支援:読影レポートを半自動で生成する言語処理や,類似症例画像を検索・提示するAI技術

●SYNAPSE SAI viewer

今後実用化していく上記のさまざまなAI技術を効果的に活用するためのプラットフォームとして,新しい読影ビューワを開発した。併せてAI技術を用いて設計した下記機能についても提供を開始する。

(1) 臓器抽出およびラベリング機能:疾患を含む場合でも正確に臓器を自動抽出し,脊椎・肋骨など指標となる臓器にラベルを付与。
(2) 骨経時サブトラクション機能:脊椎を個々の椎骨として抽出・位置合わせを行い,過去&現在画像間の差分処理から,CT値の経時的変化を算出して可視化する。
(3) Virtual Thin Slice機能:thickスライスのCT画像からthinスライスのCT画像を仮想的に生成する機能。骨の構造や血管走行の視認性向上を図る。

●SYNAPSE Vincent“膝関節解析”機能

AI技術を用いて設計した新しい認識技術により,従来は困難であった膝軟骨・半月板領域の自動抽出(MRI画像)が可能となった。変形性膝関節症や半月板損傷などの診断ワークフロー支援に向けて,提供を開始する。

●間質性肺炎の病変分類・定量化(W.I.P.)

AI技術を用いてCT画像から肺野内の気管支,血管,正常肺および7種類の間質性肺炎の病変性状を,高精度に自動で分類および定量化する技術の開発にも成功している。

●今後の展開

当社は,画像情報を起点に診断支援AI技術の開発をさらに加速し,画像診断における医師の診断支援やワークフローの効率化をめざしたソリューション開発をスピーディに進めていく。

SYNAPSE SAI viewer
販売名:画像診断ワークステーション用プログラム FS-V686型
認証番号:231ABBZX00028000号
SYNAPSE SAI viewer用画像処理プログラム
販売名:画像処理プログラム FS-AI683型
認証番号:231ABBZX00029000号

 

【問い合わせ先】
営業本部マーケティング部
TEL 03-6419-8033
http://fms.fujifilm.co.jp

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