innavi net画像とITの医療情報ポータルサイト

ホーム

ITEM2012 横河医療ソリューションズ ブースレポートPACS,RISの最新バージョンを中心に医療クラウドサービスまで信頼性の高いソリューションを紹介

2012-4-25

横河医療ソリューションズブース

横河医療ソリューションズブース

横河医療ソリューションズは,PACSでは,画像情報統合サーバ「ShadeQuest/Serv」,読影用画像ビューワ「ShadeQuest/DIAG」,所見レポート作成システム「ShadeQuest/Report」などを,RISでは放射線部門業務システム「RadiQuest/RIS」を,放射線治療部門向けには「RadiQuest/TheraRIS」,治療計画情報を院内で参照可能にした「RT Viewer」を展示した。ブースでは,最新バージョンの機能や,今後搭載予定の機能についてワークステーションで紹介したが,スタッフからの説明だけではなく,それぞれの新しい機能について来場者からフィードバックを得ながら,“つながり”を大切にした展示を行った。(4月14日取材)

●豊富な機能や3DWSとの連携機能などを搭載した「ShadeQuest/DIAG」

横河医療ソリューションズのPACS「ShadeQuest」シリーズでは,サーバ,ビューワ,レポートシステムが連携して,快適なスピードと高い操作性で最適な読影環境を提供する。画像ビューワ「ShadeQuest/DIAG」は,使いやすさの追究として,マウスの移動距離やクリック数を減らすことに焦点をあてている。複数検査のリストのプルダウンをマウスオーバーだけで可能にしたり,マウスの右クリックへのメニュー項目の登録,ビューワとレポートの切り替えをキーボードから簡単に行える“他システムアクティブ”など,クリックをせずマウスを移動させずに操作できる機能を搭載した。また,3Dの作成に関しては,専用ワークステーションと連携を強化することで,ユーザーのニーズや好みによってザイオソフトやAZEなどのWSとシームレスに連携して,レポートへのキー画像の貼付なども簡単に行えるようにした。
レポートシステム「ShadeQuest/Report」では,ワイドモニタ対応,院内メール機能,所見のスペルチェック機能,検査履歴のカレンダー表示などを搭載した新バージョンを紹介した。

スピードと操作性を追究したPACS。3DWSと連携した運用が可能。

スピードと操作性を追究したPACS。3DWSと連携した運用が可能。

画面レイアウトのカスタマイズやマウス機能の割り当てなど 使い勝手を追究

画面レイアウトのカスタマイズやマウス機能の割り当てなど 使い勝手を追究

 

●ワイドモニタに対応,確実な検査業務を支援する「RadiQuest/RIS」

「RadiQuest/RIS」では,ワイドモニタに対応したレイアウトや,重要な情報の色づけや文字の大きさの見直しによって,安全で確実な検査業務を支援する新しい機能を紹介した。画面レイアウトでは,名前,IDなどの患者基本情報の表示を拡大(従来の2.5倍)し,画面の色使いを抑え,情報の更新や注意が必要な部分だけに色をつけた。例えば,コメントが入っている部分はピンク,上流のシステムから情報を受けた項目は黄色,同姓同名の場合には光って知らせるなどで,注意を促すようになっている。また,端末がワイドモニタが主流になっていることから,画面レイアウトをワイド対応とし,主要なボタンはすべて画面下に集約,左から検査手順にあわせて並べて,誰でもが使えるように配慮した。それぞれのボタンのサイズを大きくして,タッチパネルで直接操作しやすいように変更した。そのほか,入院と外来で違う造影剤を選択できるDPC対応,診療放射線技師だけでなく看護師など検査にかかわったスタッフをチームで管理する機能など,検査業務を支援するさまざまな機能を追加している。

ワイドモニタに対応した「RadiQuest /RIS」

ワイドモニタに対応した「RadiQuest /RIS」

画面の色使いやボタンのデザインの変更で使い勝手を向上

画面の色使いやボタンのデザインの変更で使い勝手を向上

 

●汎用端末での治療計画データの参照を可能にして治療情報の共有を図る「RT Viewer」

放射線治療計画装置で作成される画像や線量分布などの情報は,従来は専用端末でしか参照できなかったが,「RT Viewer」は,それらの情報を治療RISの端末で参照できるようにしたビューワである。診察室やカンファレンス室など院内のどこからでも,通常の端末で治療計画装置で作成される線量分布やプラニング情報などを参照でき,放射線治療の情報共有を可能にする。

放射線治療計画のデータを専用端末を必要とせずに参照できる「RT Viewer」

放射線治療計画のデータを専用端末を必要とせずに参照できる「RT Viewer」

 

●PACSデータの外部保存サービスを提供する医療クラウドを発表

2012年3月に発表されたNTT西日本,NTTスマートコネクトと提携した医療機関向けクラウドサービスについては,パネルで紹介された。クラウドサービスでは,NTT西日本がネットワークサービスを提供し,NTTスマートコネクトのデータセンターとクラウドサービスの技術を利用して,横河医療ソリューションズが医療機関向けのサービスを提供する。PACSデータをデータセンターに外部保存することで,データ保管の信頼性を高め医療機関での運用の負担を軽減する。頻繁に参照するデータは施設内に設置したPACSサーバから高速に参照できる。料金は月額定額制を予定し,2012年4月から販売を開始した。

NTT西日本,NTTスマートコネクトと提携した医療クラウドサービスを発表

NTT西日本,NTTスマートコネクトと提携した医療クラウドサービスを発表

 

お問い合わせ先:
横河医療ソリューションズ株式会社
東京都杉並区荻窪4-30-16 藤澤ビルディング
TEL 03-6383-6272 FAX 03-6383-6280
E-mail mis_web_sales@csv.yokogawa.co.jp
http://www.yokogawa.com/jp-mis