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ITEM2015 日本電気硝子 ブースレポート放射線遮蔽用ガラスやPET/MRI検査向け遮蔽用ガラスなど,多様化する医療現場での遮蔽環境を提案

2015-4-28

日本電気硝子 ブース

日本電気硝子 ブース

日本電気硝子は,医療従事者を日々の放射線被ばくから守る放射線遮蔽用ガラスをはじめ,特殊ガラスのパイオニアとして医療の高度化に伴い,医療機関の設備環境や画像診断装置の種類に応じた特殊ガラスを紹介。高い透明度を有する放射線遮蔽用ガラスで「見える安全」を実現するとともに,場面に応じ「見られない安全」を得られる検査環境づくりを提案した。(4月18日取材)

●透明な壁で放射線を遮蔽し,クリアな視界の確保とマスキングで安心・安全な検査を実現

放射線遮蔽用ガラスの「LXプレミアム」は,高い放射線遮蔽性能と可視光透過率,そして衝撃安全性を有する次世代型放射線遮蔽用ガラスである。鉛含有率の高い放射線遮蔽用鉛ガラス「LX-57B」に特殊カバーガラスを合わせた多層構造によって,薬品・血液の飛散や消毒・水拭きなどによるくもり(ヤケ)が発生しない。水拭きや洗剤による洗浄が可能になることで日常メンテナンスも容易である。
LX-57Bは,放射線遮蔽用の鉛ガラスで,医療分野をはじめ,工業用,研究所用,原子力産業用としても使用されている。ガラスの両面が研磨されていることでクリアな視界を得ることができ,高品質で大型化が可能である。LX-58Bは厚いブロック状のガラスに加工することで,RI対応の遮蔽ガラスにもなる。
X線撮影装置の検査室の操作窓や扉の窓にLXプレミアムを採用することによって,常にくもりのないクリアな視界を維持することができ,被検者のわずかな容態の変化も見逃さずに正確で安全な検査の実施を可能にするとともに,医療従事者の放射線被ばくの低減に貢献する。ブース内では,遮蔽用ガラスの使用例として,ハイブリッド手術室,IVR-CT室,計画治療CT室,X線透視撮影室などでの使用例が紹介された。また,従来の放射線遮蔽用ガラスと同等の遮蔽性能を備えていることで,より広い面積の観察窓の設置も可能。より死角の少ない大きな窓から室内の様子を確認することができるようになる。
LXプレミアムのガラス厚は,12,14,16,19mmの4種類で,最大寸法は1200mm×2600mm。大きいサイズのガラスを設置することで,観察する窓から“放射線を遮る透明な壁”の感覚で使用することもできるとアピールした。さらに,調光スクリーンを採用することで「見える安全」と「見られない安全」の両方を得ることができ,検査シーンに応じた透明性と不透明性の使い分けを提案。今回,ブースでは2000mm×900mmサイズのガラスが2枚展示され,LXプレミアムの高い透明性と調光スクリーンによる不透明性の比較と体験ができた。調光スクリーン仕様タイプでも高い透明性は保持されており,必要に応じて不透明化させることでプライバシーが確保できる。調光スクリーンは,壁付けのスイッチまたはリモコンのボタン一つでONとOFFの操作が可能である。
「見える安全」は,術者が被検者の様子を観察できるほかに,小児の検査において,母親の姿が良く見えることで小児の不安を取り除くことができるというメリットがある。「見られない安全」では,検診などにおいて,検査前後に検査服の乱れを直す際など被検者への配慮が可能になる。特に,女性被検者が男性技師などの医療スタッフに見られてしまうという精神的負担の軽減にもつながり,医療スタッフも準備を速やかに行えることによって,より正確で迅速な検査に寄与する。
ほかにも,LXプレミアムを使用した移動式LX防護衝立が展示された。高い視認性と放射線遮蔽性能を持つ防護衝立は,取り扱いが手軽で施設の規模を問わず病院やクリニックへ導入されている。

放射線遮蔽用ガラス「LXプレミアム」(写真右は調光スクリーン使用時)

放射線遮蔽用ガラス「LXプレミアム」
(写真右は調光スクリーン使用時)

単板の鉛ガラス(写真右下)に比べ透明度が高い多層構造のLXプレミアム

単板の鉛ガラス(写真右下)に比べ透明度が高い
多層構造のLXプレミアム

   
モニタの映り込み防止コート

モニタの映り込み防止コート

 

 

●電磁波と放射線を遮断するPET/MRI検査に対応する新製品が登場

新製品「MR-LITE(エムアールライト)」は,MRIの電磁波とPETのガンマ線との両方を遮蔽し,CT・MRI・PET検査をはじめ,電磁波と放射線を使用する最先端画像診断装置PET/MRIの操作窓に対応するガラスとして開発された。MR-LITEは日本電気硝子独自の“貼り合わせ技術”で,放射線遮蔽用鉛ガラスと電磁波遮蔽性能を持つ特殊なメッシュをカバーガラスで貼り合わせた高性能ガラスである。特殊メッシュは,肉眼による視認が難しいほど細かいメッシュ構造にすることで視界を遮られることはなく,7T MRIまでの電磁波遮蔽に対応している。LXプレミアムと同様,ガラス表面のくもり(ヤケ)の心配はなく,メンテナンス性に優れている。

電磁波と放射線を遮蔽する「MR-LITE」は視認ができないほど細かな特殊メッシュを採用

電磁波と放射線を遮蔽する「MR-LITE」は
視認ができないほど細かな特殊メッシュを採用

 

 

●PET用ガンマ線遮蔽ガラス「Pro-GR」で,医療従事者を被ばくから守る

Pro-GRは,一般医療用X線よりも透過能が高いガンマ線(0.511MeV)が使用されるPET検査用のガンマ線遮蔽ガラスである。酸化鉛含有率約70%のガラス材質を用いて専用に開発されたもの。高い放射線遮蔽性能を持つガラスの厚さは,19.8,26.9mmの2種類があり,線源や要求される遮蔽性能に応じて貼り合わせ対応をすることもある。最大寸法は1000mm×1500mmである。
Pro-GRの卓上放射線プロテクターは,医療の現場のみならず,放射性物質のミルキングや分注作業の現場でも使用されている。

PET用ガンマ線遮蔽ガラス「Pro-GR」

PET用ガンマ線遮蔽ガラス「Pro-GR」

「Pro-GR」の卓上型放射線プロテクター

「Pro-GR」の卓上型放射線プロテクター

 

●お問い合わせ先
日本電気硝子株式会社
住所:〒532-0003 大阪市淀川区宮原2-11-1
TEL:06-6399-2728
URL:http://www.negb.co.jp/product/05/01.html


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