キヤノンメディカルシステムズ株式会社の提供するプレミアムクラスの超音波診断装置「Aplio i-series / Prism Edition」（図1）は，AI（Artificial Intelligent）の一つであるディープラーニングやマシンラーニングを活用して開発された技術により，検査を支援できるアプリケーションを搭載している。また，検査者のストレス軽減やフォローアップ検査などでの再現性の向上などが期待できるアプリケーションも搭載し，スクリーニングから精密検査，治療効果判定まで，幅広く乳腺診療をサポートする。

図1　Aplio i-series / Prism Edition

●閉じた構造物を検出する“Smart Area Indication”

5〜10mmの範囲の，周囲よりも低エコーで，おおむね閉じた構造物をリアルタイムに検出するアプリケーションで，Bモード画像上に構造物を認識した場合，赤いボックスを表示する（図2）。高性能GPUが画素の1つ1つに対して高速演算処理を行うことで，リアルタイムに画像認識することを実現した。

図2　Smart Area Indicationによる構造物のリアルタイム検出例

●自動でボディマークを表示する“Smart Body Mark”^＊

磁気センサによって，プローブの移動距離に応じたプローブマークの位置をボディマーク上に表示する。ボディマークの左右切り替え，位置に連動したアノテーション，およびプローブの動きに応じた軌跡を表示可能となっている。ボディマークの変更操作を自動化し，検査のストレス軽減に貢献する。

^{＊ Smart Body MarkはAI技術を用いて開発されたアプリケーションではありません。}