2008年から発売を開始した乳房用デジタル撮影装置「AMULET」は，シリーズ累計1200台を超える販売を実現しており，現行装置である「AMULET Innovality」も多くのお客様に受け入れていただいている。マンモグラフィ検査のクオリティの追究と最適なワークフローを提供するAMULET Innovalityの特長を紹介する。

●高画質と低線量を実現したマンモグラフィシステム

50μmサンプリングおよび直接変換方式FPDを採用し，高精細な画像の提供を実現する。また，微細構造鮮明化処理“FSC”（信号成分とノイズを分離し信号強調とノイズ抑制を同時に行う処理）や，線質補正処理“ISC”（被写体コントラストを適切に調整する処理）を採用することで，50μm高精細サンプリングでありながら低線量化も実現した装置となっている。

●幅広い臨床適応を可能にした2モード搭載トモシンセシス

短時間・低線量のSTモード（振り角±7.5°），および分解能に優れたHRモード（振り角±20°）を，用途に応じて使い分けることが可能である。逐次近似超解像再構成（ISR）を採用し，石灰化や乳腺の多断面への写り込みを低減させるとともに，低線量化を実現している。

●バイオプシー検査

「AMULET BIOPSY生検位置決めオプション」の追加により，50μm高精細画像を用いたバイオプシー検査が可能。また，トモバイオプシーにも対応する。トモシンセシス画像を用いることで，ターゲッティングの容易さ，検査時間の短縮，被ばく低減が可能になる。

●HarmonySolution

マンモグラフィ検査を受診しやすい製品・機能の提供をめざすコンセプトとして，圧迫圧を分散させる「Fit-Sweet圧迫板」，撮影時に圧迫圧を減圧する圧迫制御機能“Comfort Comp（愛称：なごむね）”をリリースしている。なごむねは減圧による直接的な乳房への効果に加え，被検者にとって精神的な安心を与える効果がある。今後，この機能を用いてマンモグラフィ健診の啓発活動を行っていく。

健診啓発ポスター