技術解説(富士フイルム)

2022年8月号

Breast Imaging最新技術

放射線部門管理支援サービス「ASSISTA Management RAD」“画像セレクションfor MG機能”の紹介

「ASSISTA Management RAD」は,一般X線撮影情報を一元管理することで撮影技術の向上,線量の適正化,効率的な検査体制の構築など,一般撮影部門の持つ各種課題の解決をサポートするコンテンツとして開発され,すでに多くの施設で導入されている。

●マンモグラフィ撮影の技術向上支援

X線撮影の技術向上のための一つの手段として,画像を用いたカンファレンスが有効であると言われている。
そこで2016年に,同一画面に写損画像と適正画像を比較表示できる一般X般撮影向け“写損カンファレンス機能”をリリースした。そして,2021年に,マンモグラフィのカンファレンス向けに,新たに機能の充実化を図った。本機能では,左右の乳房の比較表示や異なる患者同士の画像比較が容易にできるため,撮影技術の向上,情報共有への活用が期待できる。

●“画像セレクションfor MG機能”とは

マンモグラフィ撮影を行っている多くのユーザーから,院内外のカンファレンスや研究会・勉強会などに活用するための画像選定の効率化を実現するツールの開発要望があった。マンモグラフィ画像では,乳腺構成(極めて高濃度,不均一高濃度,乳腺散在,脂肪性)ごとに画像を選別し,利用するケースが多く,臨床現場においてはその作業負荷が大きいことが背景にある。
今回リリースした画像セレクションfor MG機能は,富士フイルム製「AMULET Innovality」で撮影した画像に対し,乳腺構成の分類,異なる患者同士の画像の比較,候補画像へのコメントやフラグを付ける機能を有している(図1)。AMULET Innovalityに“乳腺量測定機能(Density Category)”を導入されている施設の場合,撮影時に計測した結果を乳腺構成ごとに自動的に振り分けることも可能である。これらの機能により,画像の選別が大幅に効率化されることが期待できる。
なお,各種機能はASSISTA Management RAD専用端末,あるいは同一ネットワークのPCで閲覧することができる。

図1 画像セレクションfor MG機能

図1 画像セレクションfor MG機能

 

AMULET Innovality
販売名:デジタル式乳房用X線診断装置
    FDR MS-3500
認証番号:224ABBZX00182000

 

【問い合わせ先】
営業本部マーケティング部
URL https://www.fujifilm.com/fms/

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