技術解説(富士通)

2016年11月号

放射線治療の技術動向

診療画像ソリューション「HOPE LifeMark-治療RIS」

高齢化社会とがん患者の増加に伴い,がん治療の3本柱の1つ「放射線治療」業務をサポートする治療RISへの期待が大きくなっている。富士通では放射線治療業務の重要性を認識し資本投資を行い,2016年4月に「HOPE LifeMark-治療RIS」をリリースした。従来の治療RISでは行えなかった電子カルテを含めた情報活用,連携を実現し,院内チーム医療を強力に推進できる製品となっている。

●院内システムとしての治療RIS

電子カルテにログインすることで,利用者に応じて治療RISが利用可能となるシングルサインオンに対応している。
情報活用面では,医師,診療放射線技師,医学物理士,看護師など,職種に応じて院内どこからでもWeb公開されている放射線治療の予定・進捗の確認が可能となっている。また,逆に治療計画・照射時に必要となる電子カルテ情報の活用を見直した。例えば,患者がどのような投薬治療や食事を並行して行っているのか,副作用や皮膚状態など,治療計画・日々の照射時に必要となる電子カルテ情報をシームレスに参照・活用できる(図1)。
HOPE LifeMark-治療RISでは,従来,放射線治療部門にクローズしていた情報のみの活用から院内すべての情報を活用,また公開できることで富士通のめざすチーム医療を実現している。

図1 HOPE LifeMark-治療RISで実現できる情報活用イメージ

図1 HOPE LifeMark-治療RISで実現できる情報活用イメージ

 

【問い合わせ先】
ヘルスケアビジネス推進統括部第二ヘルスケアビジネス推進部
TEL 03-6252-2572

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