技術解説(GEヘルスケア・ジャパン)

2020年8月号

Women's Imaging 2020 最新技術

再現性・効率性の高い検査に向けた次世代の超音波画像診断装置

汎用超音波画像診断装置のフラッグシップモデル「LOGIQ E10シリーズ」,および乳房用超音波画像診断装置「Invenia ABUS」には,共通の画像再構成技術“cSound Imageformer”が搭載されている。cSound Imageformerでは,多方向から受信・蓄積した膨大な超音波データをリアルタイムに再構成し,すべてのピクセルでフォーカスされる。そのため,高い空間分解能とコントラスト分解能を両立し,かつ均一な画像が提供可能である(図1)。さらに,高画質を追求し,検診から精査まで再現性・効率性の高い乳腺診療を支える技術が新たに搭載された。

図1 従来法とcSound Imageformerとの比較

図1 従来法とcSound Imageformerとの比較

 

●LOGIQ E10シリーズ

フルフォーカスの画像をリアルタイムに最適化する“CTO(Continuous Tissue Optimization)”が搭載され,さらに画像の均一化,ノイズの低減による視認性の向上がなされた。また,空間フィルタの一種である“SRI(Speckle Reduction Imaging)”の組織・構造認識が向上し,コントラスト分解能と連続性のバランスが向上した。血流評価ではカラードプラや高精細血流表示“MVI(Micro Vascular Imaging)”において,Z軸方向に立体的表示が可能な“Radiantflow”を搭載している。また,客観的データ提示のために,Quality表示と同時に“Shear Wave Elastography”計測が可能である。

●Invenia ABUS

視野幅約15cmのプローブがボリュームデータを収集し,即座にワークステーションに送られる。読影を行うワークステーションでは柔軟にレイアウト表示できるため,複数断面での比較や,“3viewレイアウト”による複数ボリュームでの比較読影が容易である。また,経時比較も“Auto Prior Compare”により格段に効率アップし,読影ワークフローを大きく改善した。

製造販売:GEヘルスケア・ジャパン株式会社
販売名称:汎用超音波画像診断装置 LOGIQ E10
医療機器認証番号:230ABBZX00025000
*LOGIQ E10xはLOGIQ E10 R2以上のニックネームです。
販売名称:汎用超音波画像診断装置 LOGIQ E10s
医療機器認証番号:302ACBZX00003000
販売名称:乳房用超音波画像診断装置 Invenia ABUS
医療機器認証番号:226ABBZX00065000

 

【問い合わせ先】
超音波本部
TEL 0120-202-021
URL gehealthcare.co.jp

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