客観性や再現性を向上させ，乳房超音波検査の「見える化」に貢献する3つの技術を紹介する。

●AI Breast^＊1

AI Breastは，マットレスに内蔵されたテーブルトップ型磁場発生装置がトランスジューサの位置情報を把握することで，ボディマーク上に自動でプローブマークを追従させる（図1）。プローブマーク位置の再現性が高くなり，病変部位置情報の「見える化」に貢献する。

図1　スキャンしている場所に自動でプローブマークが追従

●PercuNav

“PercuNav”は，乳房検査も可能なimage fusion技術である。MRIのみで検出される病変（MRI-detected lesion）に対して，超音波検査にimage fusionを併用することで，病変の検出率を向上させ「見える化」に貢献する（図2）。

図2　MRIやCTの画像とfusionすることでマーカーとして埋め込みされたclipも簡単に探すことが可能（画像ご提供：朝日大学病院）

●Dynamic HeartModelA.I.^＊2

Dynamic HeartModelA.I.は，心尖部四腔像の3Dデータを取り込み，膨大なナレッジデータベースからパターンフィッティングを行うことで，全自動で左心房・左心室の容量解析を行い，左室駆出率（EF）や左房容積などを算出する（図3）。がん治療関連心機能障害（CTRCD）の定量的評価の「見える化」に貢献する。

図3　Dynamic HeartModelA.I.を用いた左室解析

^{＊1 AI BreastはAnatomical Intelligence for Breastである。
＊2 A.I.はAnatomical Intelligenceである。}