技術解説(フィリップス・ジャパン)

2026年5月号

US Today 2026

ポイントオブケア領域に特化した新型超音波画像診断装置「Flash 5100 POCシリーズ」

杉野森雄基[(株)フィリップス・ジャパンUSビジネスマーケティング]

フィリップスが2026年4月にリリースした,救急(ER),集中治療(ICU),手術室,外来処置室などのポイントオブケア(point of care:POC)領域に特化した新型超音波画像診断装置「Flash 5100 POCシリーズ」(図1)について紹介する。
近年,医療従事者の長時間労働や人材不足が深刻化し,診断業務の効率化と医療現場の負担軽減が重要な課題となっている。特にPOC領域では,スピードと精度の両立が求められ,迅速な超音波画像診断を支援するソリューションへの期待が高まっている。
Flash 5100 POCシリーズは,フィリップスが長年培ってきた超音波画像診断技術をPOC専用に最適化したモデルで,操作性,画像品質,堅牢性を強化した新たなプラットフォームである。これにより,POC領域における診断業務の効率化や医療現場のワークフロー改善に寄与することが期待される。

図1 Flash 5100 POCシリーズ

図1 Flash 5100 POCシリーズ

 

■Flash 5100 POCシリーズの主な製品特長

1.POC現場の実運用に最適化したハードウエア設計
Flash 5100 POCシリーズは,医療現場で求められる迅速な検査ワークフローを支援する超音波画像診断装置である(図2,3)。21.5インチの縦型アンチグレアディスプレイにより,ベッドサイドでも反射を抑えた見やすい画面表示が特長である。手袋越しでも操作しやすいタッチパネルと,直観的なボタン配置を採用したコントロールパネルにより,煩雑な場面でもスムーズな操作をサポートする。
また,ケーブルが床に触れにくい構造や,限られた空間でも扱いやすいコンパクトなフットプリントにより,ER,ICU,手術室など,多様な環境での運用を支援する設計となっている。

図2 Flash 5100 POCシリーズのベッドサイドでの使用イメージ

図2 Flash 5100 POCシリーズのベッドサイドでの使用イメージ

 

図3 Flash 5100 POCシリーズの外来処置室での使用イメージ

図3 Flash 5100 POCシリーズの外来処置室での使用イメージ

 

2.フィリップスの上位機種の技術を継承した高画質イメージングとアプリケーション
Flash 5100 POCシリーズは,フィリップスの超音波画像診断装置で培った技術を基に,POC環境でも質にこだわった画像取得を支援する装置である。
心臓領域では,左室機能の解析をサポートする「AutoStrain EF」を搭載することが可能で,左室駆出率(LVEF)やglobal longitudinal strain(GLS)といった指標の評価を,より簡便かつ迅速に行うことを支援する。穿刺を伴う手技では,「Needle Visualization機能」が針の位置を強調表示し,視認性の向上に寄与する。さらに,「Auto Scan」がリアルタイムに画像の明るさを自動調整し,撮像後にはpost-processing機能で追加の最適化を実行する。これらの機能により,幅広い臨床シーンで安定した画像取得をめざしている。

3.長期活用を支える堅牢性とプローブの互換性
自動車にも使われるアルミフレームを採用したカートは,移動の多い環境でも扱いやすく,耐久性に配慮した設計となっている。また,「EPIQ」「Affiniti」「Compact」シリーズなど,既存のフィリップス超音波画像診断装置とのプローブ互換性があり,施設が保有する既存資産の長期的な有効活用につながることも期待できる。

販売名:超音波画像診断装置 Flash 5100 シリーズ
医療機器認証番号:308ADBZX00007000
特定保守管理医療機器/管理医療機器

販売名:超音波画像診断装置 EPIQ/Affiniti
医療機器認証番号:225ADBZX00148000
特定保守管理医療機器/管理医療機器

 

●問い合わせ先
(株)フィリップス・ジャパン
TEL 0120-556-494
https://www.philips.co.jp/healthcare

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