技術解説(シーメンスヘルスケア)

2021年8月号

Women's Imaging 2021 最新技術

情報量が違う,質が違う「MAMMOMAT Revelation」─診断能でマンモグラフィ検査に新たな違いを生み出す

●ブレストケアのより高いステージに向けて

Siemens Healthineersは,乳がんとの戦いにおいて,常にイノベーションリーダーとして,60年間にわたって女性たちと医師,臨床スタッフをサポートしている。
われわれが乳腺診断における確実な画像診断をめざして開発したマンモグラフィ装置が「MAMMOMAT Revelation」であり,自社のフラッグシップモデルである。2020年11月に新しいソフトウエア“VC20”の搭載が可能となったため,製品のコンセプトと新しい機能を紹介する。

●高速キャリブレーション

装置の管理に必要な項目の一つがキャリブレーションである。新しいソフトウエアでは3か月に一度,約5分で完了する。毎日,毎週などと頻繁に行う必要もなく,ディテクタキャリブレーションのためのダウンタイムを大幅に削減することができる。

●New Insight 2D

Siemens Healthineersのトモシンセシス(オプション)撮影は,「All Slice Tomosynthesis─すべての断面でクリアな画像を」をコンセプトに開発を行った。断層撮影の場合は,振り角が大きければ大きいほど,また,照射回数が多ければ多いほど,実効スライス厚は薄く,被写体の深さ方向の正確な情報を得ることができる。そのトモシンセシス撮影データから再構成して作った合成2D画像“Insight 2D”に新しい処理が加わり,通常の2D画像に近い画質にすることができる(図1)。また,画像処理は複数の種類から選ぶことが可能で,通常の2Dと違う画質にすることで,読影の幅が広がる可能性も期待される。

図1 FFDMとInsight 2Dの画像

図1 FFDMとInsight 2Dの画像

 

●バイオプシー専用スペーサー(オプション)

乳房厚の薄い方の横刺しに有効な専用スペーサーが加わった。バイオプシーテーブルへの装着は簡単である。また,進化した画像収集ワークステーション「AWS」により乳房の厚みや撮影条件は自動で補正されるなど,ワークフローが複雑になることはない。

 

【問い合わせ先】
コミュニケーション部
TEL 0120-041-387
URL https://www.siemens-healthineers.com/jp/

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