保存版! 私の血管撮影技術史 —臨床現場から見た半世紀の道のり—(著:粟井一夫)
保存版! 私の血管撮影技術史 —臨床現場から見た半世紀の道のり—(著:粟井一夫)
2024年9月30日発行
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本書は,月刊インナービジョン誌の2021年9月号〜2024年2月号,および同年5月号に掲載された「一休さんの血管撮影技術史」をまとめたものです。1979年に国立循環器病センター(現・国立循環器病研究センター)に入職した著者が,それからの半世紀の間,臨床現場で得た血管撮影装置や周辺機器に関する知見を,当時の貴重な画像とともに系統立ててまとめた1冊です。
著:粟井一夫
体裁:B5判,並製,252頁
刊行:2024年9月30日
定価2,200円(本体2,000円+税10%)
発売元:株式会社 インナービジョン
〒113-0033 東京都文京区本郷3-15-1
TEL 03-3818-3502 FAX 03-3818-3522
【著者の経歴】
1979年 新潟大学医療技術短期大学部診療放射線技術学科卒業。同年,国立循環器病センター(現・国立循環器病研究センター)放射線診療部に入職,心臓カテーテル室脳血管部門主任,ガンマナイフ照射室主任(併任)などを歴任。2005年 国立病院機構南京都病院副技師長,2008年 国立病院機構福井病院(現・国立病院機構敦賀医療センター)技師長,2011年 公益財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院放射線科副部長,2021年4月より公益財団法人榊原記念財団(旧・日本心臓血圧研究振興会)旧病院開発準備室顧問。
【目次】
●第1章 血管撮影装置
第1話 循環器領域における撮影装置のお話
【コラム】シネ自動露出機構の応答性能
第2話 装置開発のお話 ─国産装置開発の道のり─
【コラム】シネフィルムの画質とハレーション防止
第3話 汎用血管撮影装置のお話 ─脳血管撮影装置の変遷─
【コラム】脳血管撮影における立体撮影
第4話 下肢動脈撮影装置のお話 ─アナログ編─
【コラム】世界初のCT はMDCT!?
第5話 下肢動脈撮影装置のお話 ─デジタル編─
第6話 X線管のお話 ─循環器領域編─
第7話 X線管のお話 ─脳血管領域編─
第8話 X線管のお話 ─ X 線シネにおける拡大立体撮影の試行編─
第9話 カテーテルテーブルの付属機器のお話
第10話 血管撮影領域のX 線撮影装置における保守管理のお話
第11話 血管撮影における検査環境のお話 ─ 血管撮影室における騒音─
●第2章 X線受光系
第1話 X線シネフィルムのお話 ─心血管撮影画像の記録─
【コラム】シネカメラとCINE DATA PRINTER
第2話 増感紙とシートフィルムのお話
【コラム】シートフィルムチェンジャーも進化しました
第3話 DSA 登場にまつわるお話(1) ─ わが国への導入─
第4話 DSA 登場にまつわるお話(2) ─ IV-DSA から新たな展開へ─
【コラム】DSA はI.I. の性能を十分活用できていたか?
●第3章 自動現像機
第1話 シートフィルム用自動現像機のお話 ─自動現像機の導入は標準化への一里塚(第一歩)─
【コラム】X 線装置製造メーカも自現機を作っていた
第2話 シートフィルム用自動現像機のお話 ─ 高速化と環境適合そして終焉─
第3話 X線シネフィルム自動現像機のお話
第4話 自動現像機における品質管理のお話
【コラム】自作センシトメータ
●第4章 X線防護衣
第1話 X線防護衣のお話 ─ 材料と性能(鉛当量)─
第2話 X線防護衣のお話 ─材料と形状─
第3話 X線防護衣のお話 ─ X線防護衣を安全に使用するには(1)─
【コラム】働き方改革に貢献する防護衣
第4話 X線防護衣のお話 ─ X線防護衣を安全に使用するには(2)─
【コラム】管理基準の設定
●第5章 造影剤と注入器
第1話 血管造影検査におけるX 線造影剤のお話
第2話 血管造影検査におけるX 線造影剤自動注入器のお話
●第6章 放射線安全
第1話 ICRPと血管撮影技術のお話 ─ Publication 85 が刊行されるまで─
第2話 ICRPと血管撮影技術のお話 ─ Publication 85 以後─
第3話 新しい医療技術の導入と法令整備のお話─
●付 録
・心疾患における乳幼児の胸部(心臓)X線撮影のお話(1)
・心疾患における乳幼児の胸部(心臓)X線撮影のお話(2)
・少年少女の読むレントゲンの伝記と今後の役割