ITEM2018 コニカミノルタジャパン ブースレポート 
「人に臨む,未来に挑む」をテーマに,X線や超音波,ヘルスケアITを中心としたソリューションをアピール


2018-5-1


コニカミノルタジャパンブース

コニカミノルタジャパンブース

「人に臨む,未来に挑む。IMAGING at the front, INNOVATION for the future.」をテーマに掲げたコニカミノルタジャパンは,近年ヘルスケア事業の拡大を続けるコニカミノルタグループの幅広い製品・技術をアピールした。「人に臨む」とは,患者や医療従事者と向き合い,寄り添ったソリューションを提供していくという思いが込められている。また,「未来に挑む」とは,技術革新により最先端の技術開発を進め,未来を切り開くというコニカミノルタグループの姿勢を表現したものである。今回のテーマは,そのままコニカミノルタグループの近年のヘルスケア事業の展開も表している。2013年には,パナソニックヘルスケア(現・PHC)社の超音波診断機器事業の事業譲渡により,この事業の拡大を行った。さらに,超音波事業は2015年にフランスのスーパーソニックイマジン社と提携し「Aixplorer」の国内独占販売を開始。2017年にはシーメンスヘルスケア社との間で経膣用超音波診断装置販売事業の譲渡契約を結んだ。また,ヘルスケアITに関しては,2014年に米国ビズテック社,2017年にパナソニックメディカルソリューションズ社を買収して,開発力,販売力の強化を図っている。加えて,2017年には7月に遺伝子診断事業を展開する米国アンブリー・ジェネティクス社,9月に創薬支援企業の米国インビクロ社を矢継ぎ早に買収。コニカミノルタのイメージング技術と組み合わせたプレシジョン・メディシン事業の本格的な展開を推進している。
ITEM会場では,イメージング技術の中核と言えるX線撮影装置のほか,超音波診断装置,ヘルスケアIT,さらには医療安全などのソリューションを来場者に披露した。X線撮影装置では,第3世代のワイヤレスDR「AeroDR fine」のフルラインアップ化や最新の画像処理エンジン“REALISM tune”,単純X線撮影から胸部の動的変化を可視化する“胸部動態解析技術”(W.I.P.),AeroDRの検査情報の分析に役立つ「Aero Remote」が注目を集めた。また,超音波診断装置では2018年3月に発表された「SONIMAGE MX1」「SNiBLE yb」をPR。ヘルスケアIT関連では,遠隔画像診断支援などに有用な「CloudViewing-Pro」,線量管理機能が強化された検像システム「NEOVISTA I-PACS QA」などのデモンストレーションが行われた。このほか,Women's Healthコーナーでは,CADシステム「NEOVISTA I-PACS CAD typeM」と超音波診断装置「SONIMAGE HS1」を組み合わせた超音波併用乳がん検診向けソリューションの「CAD Navi」を展示。このほかにも,介護施設向け「ケアサポートソリューション」,テロ対策用監視カメラ「MOBOTIX Q26/M16」など,今回のテーマにある「人に臨む」ための製品・技術が多数紹介された。

メインステージでは,臨床,検診,読影でのソリューションを紹介

メインステージでは,臨床,検診,読影でのソリューションを紹介

 

●DR:「AeroDR fine」のフルラインアップ化や画像処理エンジン“REALISM tune”に加え「未来に挑む」技術“胸部動態解析技術”をアピール
●US:高評価を得ている「SONIMAGE HS1」の弟分となる「SONIMAGE MX1」と「SNiBLE yb」が登場
●ヘルスケアIT:外出先からでもDICOM画像を参照できる「CloudViewing-Pro」と線量管理機能を組み込んだ「NEOVISTA I-PACS QA」をPR
●Women's Health:高精度かつ効率的な超音波併用検診を支援する「CAD Navi」や小線源治療用「SAVIアプリケーター」などを披露
●医療安全:放射線同位元素の盗難などを防ぐネットワークカメラ「Q26/M16」やMRI対応の木製車いすなどユニークな製品に注目
●ケアサポートソリューション:地域包括ケアシステムの効率化を支援する連携・見守りシステムを提案

●DR:「AeroDR fine」のフルラインアップ化や画像処理エンジン“REALISM tune”に加え「未来に挑む」技術“胸部動態解析技術”をアピール

DR(X線)のコーナーでは,ワイヤレスDRの第3世代となるAeroDR fineのフルラインアップ化が紹介された。2016年の北米放射線学会(RSNA)で発表され,2017年のITEMで披露されたAeroDR fineは当初,半切サイズ(14インチ×17インチ)の「AeroDR fine 1417」が展開されていた。今回のITEMでは,新たにフルサイズ(17インチ×17インチ)の「AeroDR fine 1717」,四切サイズ(10インチ×12インチ)の「AeroDR fine 1012」の2機種を追加。フルラインアップとなった。これによりフルサイズは回診や救急,四切サイズは保育器などAeroDR fineの使用できる場面が広がり,医療現場のニーズに柔軟に応えることができる。
第3世代の最大の特長は,100μmという世界最高レベルの画素サイズを実現したことである。指骨などの微細な構造を高精細に描出し,診断に有用な情報を提供する。高精細画像を必要としない場合は,画素サイズを200μmに切り替えて,データ量を抑えることも可能である。また,FPDの改良などにより旧モデルを上回る56%という高い検出量子効率(DQE)を実現し,感度を高めた。これに,画像処理エンジン“REALISM”との組み合わせによって,これまでより線量を55%低減することが可能で,CRに比べ大幅な低被ばくの検査を実現する。
さらに,外装は,凹凸を設けて持ち運びしやすくして,落下のリスクを低減。万が一落下しても,米国国防省MIL規格取得の耐衝撃性能を有しており,破損を防ぐ。加えて高い耐荷重性能(点荷重180kg,面荷重400kg)や,IPX6の防水性能を確保し,堅牢性の高さもセールスポイントである。一方で,超軽量というAeroDRシリーズの特長も,3機種ともに引き継いでいる。重量はAeroDR fine 1417が2.6kg,AeroDR fine 1717が3.2kg(AeroDR1717より400g軽量),AeroDR fine 1012が1.5kg(AeroDR1012より200g軽量)となっている。
このAeroDRシリーズの性能を引き出す画像処理エンジンとして2017年のITEMでPRされたREALISMがREALISM tuneへと進化した。コンソール「CS-7」に搭載されるREALISMは,周波数強調処理を改良して,微細な構造物を高い鮮鋭度で描出。ダイナミックレンジ圧縮処理の改善や新しいLUTによって白飛びや黒つぶれが抑えられており,粒状性に優れた画像を得られる。さらに,進化したREALISM tuneでは,撮影した被写体のヒストグラムを解析し,ダイナミックレンジ圧縮を最適化することで,被検者の体格に応じて,最適な画像となるようなチューニングが自動的に行われるようになった。
また,現在開発を進めている“胸部動態解析技術”も来場者の関心を集めた。X線撮影装置と同じ仕組みでパルスX線発生装置から10〜20秒間,15fpsの連続パルスX線を照射することで動画像を取得し,横隔膜や肋骨の動きや観察できるほか,呼吸周期や心拍周期を解析して肺機能を可視化する。JRC2018の期間中には,「単純X線撮影で実現する胸部動態解析技術」をテーマにしたランチョンセミナーも開催され,田中利恵氏(金沢大学),山田祥岳氏(慶應義塾大学),樋田知之氏(ブリガム・アンド・ウィメンズ病院/九州大学)らが研究成果を報告した。
X線関連では,AeroDRのリモートメンテナンスサービス「AeroRemote」も紹介された。現在,AeroDRから得られる検査・撮影データから写損データを分析して,担当者や撮影部位などの情報を分析し,写損数の減少に役立てられるようなサービスを検討している。再撮影は被検者の被ばく量の増加につながるだけに,写損を減らすための撮影者の技術向上は重要であることから,教育ツールとしての活用が期待される。

フルラインアップとなった「AeroDR fine」

フルラインアップとなった「AeroDR fine」

 

「AeroDR fine」のコンソール「CS-7」

「AeroDR fine」のコンソール「CS-7」

 

“REALISM”(左モニタ)と体格に合わせ画像を最適化する“REALISM tune”(右モニタ)

“REALISM”(左モニタ)と体格に合わせ画像を最適化する“REALISM tune”(右モニタ)

 

ランチョンセミナーでもテーマとなった“胸部動態解析技術”

ランチョンセミナーでもテーマとなった“胸部動態解析技術”

 

進化した「REALISM tune」の技術的特長

進化した「REALISM tune」の技術的特長

 

写損を減少させる教育改善ツールとなる「AeroRemote」

写損を減少させる教育ツールとなる「AeroRemote」

 

●US:高評価を得ている「SONIMAGE HS1」の弟分となる「SONIMAGE MX1」と「SNiBLE yb」が登場

US(超音波診断装置)では,整形外科領域を中心に好評を得ているヒット装置SONIMAGE HS1の機能を受け継いだSONIMAGE MX1とSNiBLE ybの2製品が登場した。SONIMAGE MX1,SNiBLE ybともにITEMに先立つ2018年3月6日に発表されたばかりの新製品。診療現場で検査を施行し,すぐに診断,治療に行うPOCUSに対応するポータビリティに優れた装置である。SONIMAGE MX1は,主に在宅診療や麻酔,透析などでの使用を想定している。また,SNiBLE ybは,整形外科用の装置として位置づけられている。
POCUS向けの製品であることから,コンパクトな筐体デザインという点がSONIMAGE MX1,SNiBLE ybの特長であり,モニターは12.1インチのIPS液晶モニタを採用。外寸は320mm(幅)×302mm(高さ)×64.5mm(奥行き)で,重量は4.5kgにまとめられている。院内での使用を想定してスタンドとカートが用意されているほか,在宅診療など屋外でも容易に持ち運べるよう3wayキャリーバッグやスーツケースといったオプションもラインアップされている。また,バッテリーの駆動時間は約1時間で,オプションの拡張バッテリーにより最大2時間使用できる。
コンパクトでありながら性能面でも抜かりはなく,広い帯域の周波数成分を最大限に生かす“T2HI(Triad Tissue Harmonic Imaging)”の搭載に加え、音響ノイズを抑える新技術“Dual Sonic”の搭載により高分解能を実現している。また,プローブには,1本で浅部から深部まで対応する高感度広帯域「L11-3」を採用した。さらに,操作性もSONIMAGE HS1を踏襲しており,タッチパネルと5つのハードキーで,直感的に行える。このほか,穿刺針を強調表示し,手技をサポートする“Simple Needle Visualization”も搭載している。

整形外科向けの最新超音波診断装置「SNiBLE yb」

整形外科向けの最新超音波診断装置「SNiBLE yb」

 

浅部から深部まで1本で対応する「L11-3」

浅部から深部まで1本で対応する「L11-3」

 

●ヘルスケアIT:外出先からでもDICOM画像を参照できる「CloudViewing-Pro」と線量管理機能を組み込んだ「NEOVISTA I-PACS QA」をPR

ヘルスケアITでは,遠隔診療や地域連携を支援する医用画像管理システムとしてCloudViewing-Proや,検像システムNEOVISTA I-PACS QAに追加された線量管理機能が紹介された。また,クリニック向けの「Unite α」では内視鏡との連携や検診ソリューションのデモンストレーションが行われた。
新製品として登場したCloudViewing-Proは,外出先や家など,遠隔地からクラウドのデータセンターや医療機関内のサーバを介してPCやiPadなどで医用画像を参照できるシステム。外部から医用画像を参照できるシステムは以前から他社でも提供していたが,CloudViewing-ProではオリジナルのDICOM画像をリアルタイムで配信する。サーバサイドレンダリング方式を採用しているため,端末のスペックに関係なく,高速にMPR画像を表示。ページングなども滑らかに行える。また,レポート機能も搭載しており,遠隔読影のシステムとしても使用することができる。救急医療における画像診断支援やグループ病院間での情報共有などでの活用が想定され,放射線科医の読影業務の効率化・省力化にも寄与する“働き方改革”を推し進めるシステムとも言える。
また,NEOVISTA I-PACS QAでは,DICOM RDSRからの線量情報と画質判定結果をデータベースで管理する。画面上のリストからワンクリックで患者情報と線量情報を確認することができ,被検者や装置など,条件を設定して表示することも可能である。また,DRLs 2015や医療機関内で定めた閾値を超えた場合はアラートで知らせる。検像システムで画質と線量管理の両方を行えることで,診断に有用な画像を得るための線量の最適化を図ることが可能となる。さらに,蓄積されたデータはCSV形式で出力,分析などに利用できる。2018年度診療報酬改定で新設された画像診断管理加算3の施設基準として,CTの線量を電子的に記録し,患者や検査プロトコール単位で集計・管理して最適化を図っていることが明記された。こうしたことから,線量管理の重要性は今まで以上に高まっていくことが予想され,NEOVISTA I-PACS QAの新機能搭載は大いに歓迎される。
クリニック向けのヘルスケアIT関連では,コンソール,画像ファイリング,画像ビューワのオールインワンパッケージである「Unite α」を紹介した。今回は,オリンパス社製内視鏡画像をDICOMゲートウェイ「PrintLink5-IC」やUSBメモリを介して,Unite αに取り込み,X線画像と一元管理する仕組みをPRした。これにより,1画面上でX線画像と内視鏡画像を表示して,診断に役立てることができるほか,内視鏡画像のサーバを用意する必要がなく,設置スペースの省略やコストダウンを図れる。また,クリニック向けのサービスである「Infomity」の「連携BOXサービス」を組み合わせたX線画像や内視鏡画像の検診ソリューションも紹介した。

働き方改革にも寄与する「CloudViewing-Pro」

働き方改革にも寄与する「CloudViewing-Pro」

 

線量管理機能を搭載した検像システム「NEOVISTA I-PACS QA」

線量管理機能を搭載した検像システム「NEOVISTA I-PACS QA」

 

X線画像に加え内視鏡画像を一元管理する「Unite α」

X線画像に加え内視鏡画像を一元管理する「Unite α」

 

「Unite α」を用いた検診ソリューション

「Unite α」を用いた検診ソリューション

 

●Women's Health:高精度かつ効率的な超音波併用検診を支援する「CAD Navi」や小線源治療用「SAVIアプリケーター」などを披露

Women's Health(女性医療)では,高精度かつ効率的な超音波併用検診を支援する「CAD Navi」や乳房小線源治療用「SAVIアプリケーター」など,検診から治療に至るまでの医療従事者の業務効率化と患者QOL向上に寄与するソリューションを披露した。
CAD Naviは,マンモグラフィ診断支援装置「NEOVISTA I-PACS CAD typeM」と「SONIMAGE HS1」などの超音波診断装置を組み合わせたソリューションである。日本で行われた「乳がん検診における超音波検査の有効性を検証するための比較試験(J-START)」において,超音波併用検診の有用性が認められたことを受けて,今後普及が予想されている。しかし,一方で超音波検診は,検査者の技能に依存し,結果にバラツキが出る可能性があるほか,時間も要する場合がある。そこで,NEOVISTA I-PACS CAD typeMでマーキングした微小石灰化や腫瘤陰影が疑われる箇所を参照しながら,プローブを走査できるようにした。これにより,超音波検査を高精度かつ効率的に行える。NEOVISTA I-PACS CAD typeMは,マンモグラフィ画像から独自のアルゴリズムで微小石灰化や腫瘤陰影の候補を抽出し,さらに偽陽性の候補を削除した上でワンクリックで検出した範囲を自由曲線でマーキングし,乳がんの読影を支援する。
また,「SAVIアプリケーター」は2013年から販売を開始している。部分切除による乳房温存療法後に,再発を防ぐために行う小線源治療のデバイスで,乳房のサイズに応じたバリエーションを用意している。部分切除後の乳房にSAVIアプリケーターを挿入して,小線源治療装置(リモートアフターローダ)からイリジウム192の照射を行う。外部照射での放射線治療は通常5週間の治療期間が必要となるが,SAVIアプリケーターを用いた小線源治療では5日間ですみ,被ばく量も少ないというメリットがある。患者の身体的,時間的な負担を軽減し,QOLの向上に寄与する。
このほか,超音波検査用チェア「Eubrex」も展示した。座位の状態からフラットの状態まで緩やかに動作するため,受診者に不快感を与えず,安全な検査が可能である。乳房超音波検査時には、ボタンひとつで検側の乳房を突き出すような姿勢になるよう、背もたれの一部が突出し、検査の負担を軽減する機構を備えている。

「NEOVISTA I-PACS CAD typeM」と「SONIMAGE HS1」を組み合わせたソリューション「CAD Navi」

「NEOVISTA I-PACS CAD typeM」と「SONIMAGE HS1」を組み合わせたソリューション「CAD Navi」

 

患者QOL向上に寄与する「SAVIアプリケーター」

患者QOL向上に寄与する「SAVIアプリケーター」

 

被検者だけでなく検査者にも配慮した乳房超音波検査用チェア「Eubrex」

被検者だけでなく検査者にも配慮した乳房超音波検査用チェア「Eubrex」

 

●医療安全:放射線同位元素の盗難などを防ぐネットワークカメラ「Q26/M16」やMRI対応の木製車いすなどユニークな製品に注目

今回のブースでは,医療安全をテーマにしたコーナーも設けられた。展示テーマにある「人に臨む」上で,医療安全は重要であり,同社が真摯に取り組んでいる姿勢がうかがえた。その中でユニークだったのが,盗難防止・テロ対策のためのネットワークカメラであるドイツMOBOTIX社製の「Q26」と「M16」である。放射性同位元素等の規制に関する法律が2017年4月に公布され,ガンマナイフやリモートアフターローダを有する医療機関には,区分に応じて盗難やテロ防止のためのセキュリティ対策が求められている。その対策の一つとして今回,ネットワークカメラが提案された。Q26は天井・壁面に設置し,建物内の人の動きなどをパノラマ表示,分割表示する。また,M16は,センサで人を感知してアラートを発する。
安全なMRI検査のための木製車いすや生体情報モニタリングシステムも紹介された。キョウワコーポレーション社製の木製車いす「KH1」は,ベアリングの材質も非磁性体であるため,被検者が座ったままでも金属探知を行える。さらに,ひじ掛けを取り外して背もたれを倒すことで,座ったままでのX線検査も可能である。また,フィリップス社製MRI対応生体情報モニタリングシステム「Expression MR200」は,1500ガウスラインまで対応する。オプションでEtCO2測定が可能で,鎮静下小児MRI検査において安全性の向上に寄与する。
このほか,医療安全のコーナーでは,次亜塩素酸で菌の付着を防ぐパナソニック社製空間除菌脱臭機「ziaino」も展示された。

ネットワークカメラ「Q26」と「M16」による盗難防止・テロ対策

ネットワークカメラ「Q26」と「M16」による盗難防止・テロ対策

 

MRI検査はもちろん,座ったままでのX線検査も可能する「KH1」

MRI検査はもちろん,座ったままでのX線検査も可能する「KH1」

 

鎮静下小児MRI検査の安全性向上に起用する「Expression MR200」

鎮静下小児MRI検査の安全性向上に起用する「Expression MR200」

 

メンテナンスも容易な空間除菌脱臭機「ziaino」

メンテナンスも容易な空間除菌脱臭機「ziaino」

 

●ケアサポートソリューション:地域包括ケアシステムの効率化を支援する連携・見守りシステムを提案

日本では,団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて,地域包括ケアシステムの構築が進んでいるが,マンパワー不足などの課題が指摘されている。その改善に寄与するソリューションが提案された。その一つ「在宅医療向け支援サービス」は,在宅医療クリニックと夜間に当直を担う施設とを結び,24時間365日体制で在宅医療を提供するプラットフォームである。在宅医療情報システム社の電子カルテ「HOMIS」の提供や当直医の仲介といったコールセンターでの業務支援のほか,集金・シフト管理などのサービスを手がける。すでに東京都や千葉県,愛知県名古屋市といった都市圏でサービスが始まっている。
もう一つの「ケアサポートソリューション」は,介護老人福祉施設など向けに展開している。マイクロ波センサと近赤外線カメラで,入所者の起床・離床,転倒・転落,睡眠時の体動などを検知して,その情報がサーバを介して,看護師や介護福祉士が携帯するスマートフォンに送信される。離床・起床の場合はアラートを出すほか,転倒・転落の場合はカメラの画像で確認できる。2018年度の介護報酬改定では,介護老人福祉施設などで入居者の動向を検知できる見守り機器を入所者の15%以上に設置する場合,これまでの「最低基準+1人」から「最低基準+0.9人」へと要件が緩和された。こうしたことから今後ケアサポートソリューションの導入も進むことが予想される。

「在宅医療向け支援サービス」のサービス提供イメージ

「在宅医療向け支援サービス」のサービス提供イメージ

 

介護スタッフの負担を軽減する「ケアサポートソリューション」

介護スタッフの負担を軽減する「ケアサポートソリューション」

 

「ケアサポートソリューション」で使用されるカメラ搭載のセンサ

「ケアサポートソリューション」で使用されるカメラ搭載のセンサ

 

看護師のスマートフォン上から入所者の情報を確認

看護師のスマートフォン上から入所者の情報を確認

 

 

●お問い合わせ先
社名:コニカミノルタジャパン株式会社
住所:〒105-0023 東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング
TEL:03-6324-1080
URL:http://konicaminolta.jp/healthcare/


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