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ITEM2015 バルコ ブースレポート12メガピクセルの超高解像度大型33インチカラーディスプレイ「Coronis Uniti」を中心に,製品の特長,パフォーマンスを体験できるスペースを展開

2015-4-24

バルコブース

バルコブース

バルコは,今回製品の特長やパフォーマンスを体験してもらうため,画像診断用,マンモグラフィ画像用のモニタを置いた読影室や外科手術室をイメージしたコーナーをブース内に設けた。展示では,診断用ディスプレイの新製品である医用画像統合表示用ディスプレイ「Coronis Uniti」を中心に,医用画像表示用カラーディスプレイ「Coronis Fusion 6MP LED」「Coronis Fusion 4MP LED」,デジタルマンモグラフィ画像表示用ディスプレイ「Nio 5MP LED」などのモニタのほか,ハイブリッド手術室向けソリューション「Nexxis」を紹介した(4月17日取材)。

●超高解像度12メガピクセル,大画面33インチのプレミアムグレード機「Coronis Uniti」

医用画像統合表示用ディスプレイ「Coronis Uniti」は,12メガピクセルの高解像度を持つ33インチの大型カラーディスプレイ。同社のフュージョンコンセプトを進化させ,さまざまな画像を1つのディスプレイに集約することができる。最大2100cd/m2,常用1000cd/m2の輝度性能により,これまでモノクロディスプレイでしか提供できなかった高精細マンモグラフィ画像も1台で扱うことが可能となった。飛躍的な画質性能の向上だけでなく,読影ワークフローの統合や快適性の向上による高い生産性の提供をめざして開発されたフラッグシップモデルとなる。
Coronis Unitiは,これまでモノクロディスプレイのみ対応していた独自の輝度均一化技術をカラーディスプレイにも対応できるようにした“カラーPPU”を搭載。カラーPPUは,液晶画面すべてのピクセルを計測して基準値に合わせている。これにより,輝度ムラがなくなり,均質な画像,高い画面信頼性を実現している。これらの高解像度,高輝度化により,病変を見つけやすくなり,業務効率の向上,読影医の疲労軽減につながると期待される。さらに,Coronis Unitiでは液晶面と前面の保護ガラスの間にあった空間を極力なくすことで,映り込みや画像の鮮明化を達成している。21インチディスプレイ2台分の高精細カラー・モノクロ画像を,1台の33インチの大画面に集約できるため,多様な画面レイアウトやワークスペースを確保することができるとともに,モニタ間の視線移動がなくなり快適性も向上する。

1つのモニタに画像を集約できるため設置スペースも小さくなる「Coronis Uniti」

1つのモニタに画像を集約できるため設置スペースも小さくなる「Coronis Uniti」

 
   
「Coronis Uniti」以外では前面の保護ガラスと液晶面の間に空間がある。

「Coronis Uniti」以外では前面の保護ガラスと液晶面の間に空間がある。

「Coronis Uniti」では前面の保護ガラスと液晶面の間に空間がないことで,映りこみの軽減や画像の鮮明化につながっている。

「Coronis Uniti」では前面の保護ガラスと液晶面の間に空間がないことで,映りこみの軽減や画像の鮮明化につながっている。

 

●調光可能な室内で特長やパフォーマンスを確認できる読影室コーナー

製品の特長やパフォーマンスを実際に確認するために,2つの読影室コーナーが設けられた。デジタルマンモグラフィ画像表示用モニタを置いた読影室コーナーでは,プレミアムグレードとして独自の輝度均一化技術“PPU”を搭載した「Coronis 5MP LED」が,スタンダードなモデルとして「Nio 5MP LED」が展示された。Nio 5MP LEDは,LEDバックライトを搭載した21インチモノクロモニタで,国内では標準的に使用される機種として人気のある「Nio 5MP」の後継機種で新製品となる。
また,診断画像用モニタを置いた読影室コーナーでは,こちらも新製品となる医用画像表示用カラーディスプレイ「Coronis Fusion 6MP LED」が展示された。Coronis Fusion 6MP LEDは,マルチモダリティ画像診断用途に最適化した「Coronis Fusion 6MP」の後継機種。第5世代IPS-Pro液晶を採用し,高いコントラスト性能を達成しつつ20%の省電力化を実現した。Coronis Unitiにも採用されている“カラーPPU”を搭載し,画面の輝度を均一に保ち,高い画面信頼性も確保している。
ブース内では,新製品としてCoronis Fusion 6MPの兄弟機種となる「Coronis Fusion 4MP LED」のほか,診断画像表示用のスタンダードモデルで国内では最も需要が多い「Nio Color 2MP LED」や「Nio Color 3MP LED」も展示されていた。

輝度均一化技術“カラーPPU”の搭載で輝度ムラがほとんどない「Coronis Fusion 6MP LED」

輝度均一化技術“カラーPPU”の搭載で輝度ムラがほとんどない「Coronis Fusion 6MP LED」

各読影室コーナーは調光が可能となっていて,実際の読影室での表示を体験することができる。

各読影室コーナーは調光が可能となっていて,実際の読影室での表示を体験することができる。

 

●サージカルコーナーで体験できるハイブリッド手術室の可視化ソリューション「Nexxis」

ハイブリッド手術室を模したサージカルコーナーでは,ハイブリッド手術室用の可視化ソリューション「Nexxis」を体験できるようにしていた。Nexxisは手術室内におけるすべての画像信号をエンコーダでIP変換して集中管理することで,専用設計の58インチ大型外科用ディスプレイに表示するソリューション。画像信号はモダリティごとに異なるため,通常は手術ごとに接続ケーブルなどを切り替える作業が必要となる。しかし,Nexxisで集中管理することにより切り替え作業がなくなり,作業時間を短縮するとともに,切り替え作業時の配線ミスなどの問題が解決される。また,映像表示の遅延がないため,表示のわずかな誤差も許されない執刀中でもモニタの表示を信頼して手術を行うことができる。
サージカルコーナーでは手術室の内部を模すだけでなく,手術室で用いられる両面に反射防止コーティングを施した保護ガラスを設置して,手術室の外部からのモニタの視認性も確認できるようにした。また,手術室の外部では新製品である32インチ4K解像度の外科用ディスプレイ「MDSC-8232」が併せて展示された。

ハイブリッド手術室を模したサージカルコーナー。壁に設置してあるディスプレイはすべて手術室用となっている。

ハイブリッド手術室を模したサージカルコーナー。壁に設置してあるディスプレイはすべて手術室用となっている。

手術室の外からモニタがどのように見えるかも確認することができる。

手術室の外からモニタがどのように見えるかも確認することができる。

   
58インチと遜色のない画像を表示できる4K解像度の外科用ディスプレイ「MDSC-8232」

58インチと遜色のない画像を表示できる4K解像度の外科用ディスプレイ「MDSC-8232」

 

 

●お問い合わせ先
バルコ株式会社 ヘルスケア事業部
住所:大田区平和島5-1-1-8F
TEL:03-5762-8715
URL:www.barcohealthcare.jp

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