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RSNA2019 日立製作所 - テーマ 次世代の放射線医療にイノベーションを起こす革新性と,医療従事者・患者に優しい医療を共に追究

2019-12-2

Hitachi Healthcareブース

Hitachi Healthcareブース

RSNA 2019[1日目:12月1日]

Hitachi Healthcare(日立製作所)は今回,South Hallにブースを出展した。ブースデザインを一新し,全体の基調色を黒とすることで,モダリティの白を際立たせるような工夫が施されている。ブース上部には大型LEDディスプレイを掲げ,コーポレートサインを展開することで,通路を行き交う参加者にも大きくアピールした。
展示テーマは,“Innovating Healthcare, Embracing the Future”。ここ数年,継続して使用しているこのテーマには,デジタルとデータ技術を使って次世代の放射線医療にイノベーションを起こし,医療従事者だけでなく患者にも優しい医療を提供したいとの思いが込められている。CT,MRI,超音波,ヘルスケアIT,AIの5つで構成されたブースでは,このテーマを形にした新製品,新技術などが紹介された。

日本国内では2018年にリリースされた64列マルチスライスCT「SCENARIA View」が,2019年9月にFDAを取得。モックアップの展示と併せて,最新アップデートが紹介された。今回,South Hall内に各社が新製品プレゼンテーションを行うRSNA企画「Innovation Theater」が設けられ,日立はここで初日(12月1日)にSCENARIA Viewの紹介を行った。
SCENARIA Viewのアップデートとしては,逐次近似処理技術“IPV”が従来の腹部だけでなく,頭部や胸部など全部位に対応した。また,金属アーチファクト低減技術“HiMAR”が進化し,より強いアーチファクトにも対応する“HiMAR Plus”が追加された。

Innovation Theaterでの「SCENARIA View」プレゼンテーション

Innovation Theaterでの「SCENARIA View」プレゼンテーション

 

RSNA初展示となった64列マルチスライスCT SCENARIA View

RSNA初展示となった64列マルチスライスCT SCENARIA View

 

MRIでは,新製品であるMRI用ボア内映像システム「Smart Theater」の世界初の展示を行った。Smart Theaterは高輝度プロジェクタとプロジェクションマッピング技術で,ボア内に直接映像を投影する仕組みを採用。検査中の閉塞感を軽減し,患者に優しい検査を提供する。

MRIのボア内に映像を投影する「Smart Theater」

MRIのボア内に映像を投影する「Smart Theater」

 

超音波診断装置は,「ARIETTA 850 / 65 / 50」を中心にアピールした。最上位機種のARIETTA 850では,新機能として“Carving Imaging”を紹介。組織の辺縁などをくっきりと見せる画像処理により,視認性の高い画像を表示する。高空間分解能を得られる“eFocusing”と組み合わせて使用することで,超音波検査の質の向上と効率化に貢献する。

新機能“Carving Imaging”(右)では視認性が向上

新機能“Carving Imaging”(右)では視認性が向上

 

AIソリューションでは,コンセプト“DI×AI(Diagnostic Imaging with AI)”を掲げた開発中の画像診断支援ソリューション(すべてW.I.P.)の概要を紹介するとともに,ARを使ったデモンストレーションで,日立のイメージする医療の未来を来場者と共有した。

ARデモが行われたAIソリューションエリア

ARデモが行われたAIソリューションエリア

 

ブース裏手では,1919年の小平浪平氏による日立製作所の創業からの歴史を年表で紹介

ブース裏手では,1919年の小平浪平氏による日立製作所の創業からの歴史を年表で紹介

 

100年以上の実績のその先には何が待っているだろうか。

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