2025-12-3
FUJIFILM Healthcare Americas Corporationブース
富士フイルム(FUJIFILM Healthcare Americas Corporation)は,「Innovation inspired by experience. 経験を通してイノベーションを構築する」をテーマにブースを構成した。今回は,初の試みとして,ブース内にX線撮影装置やCT,MRIなどの実機を一切展示せず,米国オハイオ州の同社ショールームとオンラインでつないだステーションを3か所に設置し,来場者が希望するモダリティのワークフローが体験できるデモンストレーション展示を行った。
来場者がモダリティを決定すると,ショールームに待機したスタッフが来場者の希望する言語(スペイン語なども対応可能)で大型モニタ越しにモダリティの解説や撮像から3D画像作成,読影までの一連のワークフローを紹介する。モニタに設置されたカメラとマイクを通じて双方向での対話が可能で,ショールーム室内に設置された複数のカメラにより,視聴中の来場者が見たい箇所をズームして解説できる。また,撮影中のモダリティとコンソール画面を同時に表示し,撮影後は操作中のコンソール画面を拡大することで,距離を感じさせずに,臨場感を持ってワークフローを体験できる。なお,ブース内で製品ラインアップの紹介アニメーションなどを参考に,デモンストレーションを行うモダリティを選択することも可能である。
富士フイルムでは,オートポジショニングによる再撮影防止などをはじめ,全モダリティでAIを活用したワークフロー効率化などにより,多くの検査に対応する読影医や診療放射線技師が速やかに業務を行える環境を整えることに注力している。今回のブース展示は,デモンストレーションを通じて,同社が提供する環境やソリューションを会場にいながら実感できる。
ショールームとつなぐ大型モニタ。対応可能な機種が左下に表示されている。モニタ上部のマイク,カメラでショールームと対話が可能に。
ショールームの撮影風景を中継。ショールームのスタッフと会場から双方向でやりとりできる。
コンソール画面を表示し,ワークフローに沿って解説
デモンストレーションの待ち時間に富士フイルムの製品・機能などを紹介
ブース内のパネルでは新製品ラインアップがアピールされた。
富士フイルムの豊富な製品ラインアップ
また,ブースの約半分を占めるエンタープライズイメージングのコーナーでは,「SYNAPSE Enterprise Imaging」として展開する同社のソリューション群が紹介された。
富士フイルムが展開する「SYNAPSE Enterprise Imaging」を紹介
