2025-12-1
キヤノンメディカルシステムズブース
キヤノンメディカルシステムズは,「Meaningful innovation. Made possible.」をテーマに掲げ,昨年と同じくNorth Hallの中央通路を挟んだセパレートタイプのブース(#6713,7313)を出展している。ホール正面から右側ブースを,すでにリリースされている製品を展示したプロダクトエリア,左側のブースをW.I.P.も含めた先進のソリューションを紹介するイノベーションエリアと位置づけ,CT,MRI,アンギオCT,超音波,ヘルスケアITなどを展開している。
イノベーションエリアの正面を飾ったのが,日本国内では2025年4月より販売を開始しているマルチポジションCTとフォトンカウンティングCT(いずれもW.I.P.)のモックアップである。RSNA2024で検出器モジュールの実物が初展示されたフォトンカウンティングCTは,今回,最新ADCTをベースとしたハードウエアでの参考展示が行われており,上市への期待が高まる。
一方,プロダクトエリアでは,3T MRI「Vantage Galan 3T / Supreme Edition」とADCT「Aquilion ONE / INSIGHT Edition」の2台のフラッグシップ機を正面に展示。Vantage Galan 3T / Supreme Editionは,内製化したマグネットによる磁場均一性の向上,超解像画像再構成技術「Precise IQ Engine (PIQE)」による画像の高精細化をPRした。また,Aquilion ONE / INSIGHT Editionは,PIQEや検査自動化技術「INSTINX」などによる検査の高度化・効率化をアピールするとともに,今回は血管撮影装置「Alphenix」と組み合わせたアンギオCTのコンポーネントとしても採用され,モックアップを展示している。
さらに,USエリアでは,プレミアム超音波診断装置「Aplio i 800」の最新バージョンや,日本国内では販売を開始している「Aplio beyond」「Aplio me」(いずれも510 k Pending)の実機を展示した。Aplio i-seriesの最新バージョン(Version 9)では,AIを活用した世界初の画像技術「3-HI(3rd Harmonic Imaging)」と,微小血流の描出能を向上させた「SMI Angioモード」が実装され,ブースではデモンストレーションで紹介している。
展示ブースと同じNorth HallにあるVendor Workshopsにもブース(#8349)を出展し,11月30日〜12月3日の4日間にわたり多彩なワークショップやプレゼンテーションが企画されている。また,会期中は2つのLunch and Learnが予定されており,12月1日に行われるCTをテーマとしたセミナーでは,慶應義塾大学の陣崎雅弘教授がマルチポジションCTの開発経緯や臨床的意義について講演する。
プロダクトエリアではフラッグシップ装置など最新製品を紹介
RSNA初展示のマルチポジションCT(W.I.P.)
フォトンカウンティングCT(W.I.P.)のモックアップを世界初展示
アンギオCT「Alphenix 4D CT」はADCT「Aquilion ONE / INSIGHT Edition」との組み合わせを紹介
Aplio i-series最新バージョンなどを紹介するUSエリア
North Hallの中央通路から見たブース全景
