定価2,860円（本体2,600円＋税10%）

特集1
Green Radiologyが拓く放射線診療の未来
持続可能な医療のためにできること
企画協力：隈丸加奈子（順天堂大学大学院健康データサイエンス研究科教授）

I　総　論
Green Radiologyとは何か？　2050年を見据えた放射線診療
隈丸加奈子（順天堂大学）

II　電力消費削減に関する取り組み

1．CT，MRIの運用効率の改善に向けて
牛島大悟（九州大学）

2．電力消費削減のために放射線部門としてできること
池田龍二（熊本大学病院）

3．MRI電力セーブモード

1）MRIの電力消費削減で実現するサステナブル医療
菅野康貴（シーメンスヘルスケア）

2）GEヘルスケアの電力セーブモード技術
（GEヘルスケア・ジャパン）

3）フィリップスのMRIが描く持続可能な未来─省エネルギー技術と効率設計の進化
廣瀬加世子（フィリップス・ジャパン）

4） 70cm開口径 1.5T超電導MRIシステムに搭載された電力セーブモードについて
市川真仁（富士フイルムメディカル）

III　プラスチック廃棄物削減に関する取り組み

1．マルチペイシェント造影剤注入システム
大田英揮（東北大学）

2．造影検査におけるプラスチック廃棄物削減の取り組み
（バイエル薬品）

IV　希少資源の有効活用に関する取り組み

1．大容量造影剤製剤の活用─海外の取り組み─
東　美菜子（宮崎大学）

2．造影剤のリサイクル
海宝龍夫（合同資源）

3．液体ヘリウム使用量の削減

1）DryCool Technologyが拓く持続可能な医療の未来
菅野康貴（シーメンスヘルスケア）

2）フィリップスのヘリウムフリー技術
（フィリップス・ジャパン）

3）液体ヘリウムをまったく使用しない1.5T超電導MRIシステムについて
市川真仁（富士フイルムメディカル）

V　その他，環境に配慮した放射線診療の取り組みと今後の展望

1．造影剤由来ガドリニウムによる水環境汚染とその影響：放射線科医に求められる理解と視点
熊坂創真（群馬大学大学院）

2．核医学の廃棄物管理の現状と展望─Green Radiology時代の持続可能な核医学診療・研究をめざして
河野由美子（関西医科大学）

3．Sustainable Radiology/Green Radiology：世界の潮流と日本医学放射線学会の取り組み
相田典子（奈川県立こども医療センター）

特集2
肺がんCT検診の新時代
新ガイドラインの実装と認定制度の役割
企画協力： 小林　健（石川県立中央病院副院長）/村松禎久（ 国立がん研究センター東病院放射線診断科）

I　総　論
新ガイドラインの実装と認定制度の役割
芦澤和人（長崎大学）

II　ガイドラインに基づく関係者の役割整理

1．ガイドラインに基づく実務者（医師・診療放射線技師・検診実施機関）の役割
丸山雄一郎（浅間南麓こもろ医療センター）

2．ガイドラインに基づく管理者（自治体，事業運営者，医療機関の管理職など）の役割
西井研治（岡山県健康づくり財団附属病院）

3．ガイドラインに基づく研究者（疫学，公衆衛生，画像診断，AIなど）の役割

1）ガイドラインの科学的検証とアップデート
滝口裕一（山王病院）

2）検診の精度評価と個別化の探求
梁川雅弘（大阪大学）

3）データベースの活用と政策提言
中山富雄（国立がん研究センター）

4）非喫煙者・軽喫煙者に対する低線量CT肺がん検診
佐川元保（東北医科薬科大学）

III　肺がんCT検診認定機構に求められる今後の機能強化

1．肺がんCT検診認定機構全体の役割と方針
小林　健（石川県立中央病院）

2．認定医師制度の展開
桜田　晃（みやぎ県南中核病院）

3．認定技師制度の展開
山口　功（森ノ宮医療大学）

4．認定施設制度の展開
村松禎久（国立がん研究センター東病院）

V　まとめ

肺がんCT検診の新時代に向けて
小林　健（石川県立中央病院）/村松禎久（国立がん研究センター東病院）

◇その他，通常号のシリーズを中心に掲載

◆別冊付録
「Global Standard CT Symposium 2025」

「インナービジョン 2026年特製カレンダー（学会情報つき）」